BLEACH短編

□promise
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待ち合わせ時間から3時間が過ぎた。
しかし、それでも冬師郎が来る気配はない。
もちろん、連絡もない。

「手が冷たい…」

3時間も雪が降る空の下にいたのだ。
身体が冷えないわけもなく。
唇もすっかり紫色に変色している。

「どうしたんだろ…?」

柑奈はゆっくりと立ち上がり、冬師郎を探すことにした。
まずはじめに冬師郎の部屋。
しかしそこに彼はいない。
続いて十番隊の隊舎。
しかしそこにも彼はいないようだった。

「あら、柑奈じゃないの」
「乱菊さん…」
「どうしたの?」
「冬師郎…知らない?」
「え、知らないわよ?」
「そっか…」

悲しそうな顔をして俯いた柑奈の顔を見て、乱菊は「こうしちゃいられない!」と席を立ちあがった。

「私も探すわ」
「え?」
「一人より二人の方が早く見つけられるでしょう?」

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