BLEACH短編
□promise
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乱菊と二人で冬師郎を探す。
冬師郎を探し始めて早1時間。
それでも冬師郎は見つからない。
「もう隊長ってばどこにいったのかしら!」
柑奈との約束を忘れてしまったのかもしれない。
もう諦めようと、乱菊に声をかけようとしたときだった。
「隊長…?」
乱菊が歩みを止める。
乱菊が視線を向ける方へと視線を向ければそこには冬師郎がいた。
その冬師郎の隣には、よく見知った人物の姿。
「桃…ちゃん?」
何故、こんなところにいるのか。
何故、桃と一緒にいるのか。
どんなに考えてみても答えは一つしか思い浮かばなかった。
自分とのデートはどうでも良いことで、冬師郎にとっては柑奈よりも桃の方が大切だったのだ。
「バカみたい…」
「柑奈…?」
「冬師郎にとっては、私なんかより…桃ちゃんの方が大事なんじゃん…?」
柑奈は踵を返してその場を走り去る。
乱菊の呼びとめも耳には入らない。