short2

□好きじゃない
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※ジョットがシスコンですw


『アラウディアラウディ!今日もかっこいいね!』

「煩いよ」

『そんなアラウディのところも素敵っ!!』

「ムカつく」

『男のツンデレって素敵だよねぇ♪』

「……」

『とにかくアラウディ大好き!愛してる!』

コツコツ……

『あ、待ってよアラウディーっ!!』










































そんな一生懸命な姿を影で見守るプリーモファミリーである

「ナマエ、いつも凄いな」

「尊敬するんだものね」

「究極に積極的だな」

「いいことだと思うでござるよ」

「ヌフフ……しかしアラウディの反応は相変わらずですね」

「まぁあのアラウディだ。いきなり変な反応されたら驚くだろ」

「うん、そうだものね」

「アラウディのそうゆうところがナマエは好きなのではないのか?」

「そうかもしれないでござる」

「……で、ジョット。いつまで暗くなってんだ」

Gが振り向く先には一人でずーんと落ち込んでるジョットの姿があった

「オレの愛しい妹がアラウディに恋をするなんて……」

「別にいいではないか!」

ナックルがジョットの肩に手を置く

「アラウディはああ見えても優しい方でござるよ」

「目付きと口調をどうにかしてくれたらいいんだものね」

「ま、人の好みはそれぞれってことだ。ジョット、妹の恋を応援するのも、兄の役目じゃないのか?」

「まぁ……そう……だな」

「もしアラウディにナマエに対してなんかムカつくことがあればガツンと言えばいいのではないのですか?」

「アラウディのことだから多少は見逃さないといけないけどな」

「そうでござるな」

守護者からの励ましの言葉を聞いても……

「あぁ…………だが心配だ」

「「「「「(シスコンめ……)」」」」」

心配らしい










『アラウディ!』

「……」

『そんなところも素敵!』

「わけわからない。というか鬱陶しいんだけど」

『またまたーそんなこと言って〜』

「……はぁ」

『ねぇアラウディ!明日あいてる?』

「明日は大事な来客が来るんだ。君に構ってる暇なんてないよ」

『そっか……なら明日はやめる!またいつかアタックするもん!』

「……」

「ナマエ」

『あ、ジョット兄、どーしたの?』

ジョットは妹のことが気になり過ぎて、とうとう声をかけてしまったのだ

「ナマエは……アラウディのことが好きなのか?」

『うん!だってアラウディは格好いいし素敵だし……何よりこの前不良に囲まれてたときに助けてくれた!』

「そうだったのか?」

ジョットは“いつの間にオレの許可なく外へ出たのだ”と思ったけれどあえて口にしなかった

『うん!だからアラウディは私の初恋の人なの!何回もアタックしてるのにまだ反応は来てないけど……』

「……」

『ジョット兄?』

黙り混むジョットの顔を覗くと彼はナマエの頭を優しく撫でた

「お前がそこまで恋をするのは初めてだな。応援してるぞ」

『ジョット兄……ありがと!』

ナマエはスキップしてアラウディの方へ向かったが不安が溜まりっぱなしだった

「……」










「……」

「アラウディ」

ジョットはあれから廊下を歩いていたら偶然にもアラウディに出会い、呼び止める

「何?」

アラウディは目線は進行方向に向いていたが止まってジョットの言葉に耳を傾けた

「アラウディ、お前がナマエのことをどう思ってるのかは知らないが……オレの妹を悲しませたら許さないからな」

「……」

アラウディはその言葉を聞き終えるとそのまま無言で立ち去った

「……」

ジョットはその後ろ姿を見つめていた
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