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□惚れ薬
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「煩いですね……仕事が進みませんよ」
部屋を開けたのはアポロだった
『アポロ様〜!!ランスがいじめてきますー!!』
私は上目遣いでアポロに近付く
「アポロ、騙されてはいけませんよ。寝言で貴方のこと“サカキ様&ヘルガーLOVE最高幹部”と言ってましたから」
『言ってねぇよ』
後ろからイラつく言葉につい言葉が悪くなってしまった
「はぁ……お前たちの仲良さは知ってます。しかし、周りに危害を加えるようなことはしてはいけません」
『うぅ……』
「……」
「ナマエ、ランス。わかりましたね?」
アポロがおかんのように私たちに叱る
『りょ、了解っす……』
「……わかりましたよ」
「では私は仕事に……」
アポロが部屋から出ようと後ろを向いたとき、アテナさんが思いっきりの笑顔でいた
「あら♪見つけちゃった♪」
「……………………ぶはっ」
バタン
そしてアポロが倒れる
『えぇ!?アポロ!?』
「アテナの顔を見て倒れるとは……」
「フフフ♪」
『あの〜アテナさん?なんでアポロは倒れたの?』
恐る恐るアテナさんに聞いてみる
「私の作った薬を飲ませようとしたんだけど……逃げられてしまってね。追いかけたらここにいたの♪」
「それで逃げ場がないと気絶したと……」
『それで大丈夫なのか最高幹部……』
「あら、アポロではなく貴方たちでもいいわよ?」
アテナさんがウインクしながらこちらを向いた
『「ご遠慮します」』
「あら残念」
『全然残念なさそうだよ、あの顔』
「はぁ……仕事が捗らない……」
「おーおーこんなとこにいたのか」
ラムダさんが部屋に入ってきた
「おまけに何か来ますし……」
「何かはひでぇよランス……」
『ラムダさん、誰を探しに来たの?』
「嬢ちゃんだよ」
『私?』
「次の任務に炎タイプのポケモンが必要でな。よかったら嬢ちゃんのウィンディを貸してほしいと……」
「それはダメですよ。任務には配布されたポケモンしか使用してはいけないのですよ。自分の手持ちは緊急時の時しか使ってはいけなのです」
『ランスが掟に従ってるなんて……』
「こりゃ嬢ちゃんが好きな証拠だな」
「黙りなさい」
ランスがラムダさんを睨めつける
怖い怖い……
『?』
「よかったな。嬢ちゃんにばれなくて」
「……」
「あぁそれと……」
ラムダさんが何かを思い出したように歩きだそうとしたら……
「うおっ!?アポロ、何でこんなところに寝てんだよ?」
倒れているアポロに今更気づく
『「(今頃気付いたのか……)」』
『ざっくり纏めるとアテナさんの薬が飲みたくなくて気絶したの』
「ざっくり纏めすぎです。なぜここに倒れt」
『説明めんどくさいからいいの』
「全く……ん?アテナの姿が見当たりませんね……」
『ラムダさんと話してたから気づかなかったな……』
そう話している時に……