書物其ノ一
□なんて、馬鹿なんだろう
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アルミンside
目の前で仲間達が巨人に喰われていく。
仲間の血はへたり込んでいた僕の体に思いっきりかかる。
巨人はガス切れになっていた僕達を追いかけてきていて、仲間の数は大分減っていた。
ミカサやエレンはもっと前線に出て多くの巨人と戦っているのに、
僕はたった一体の巨人も倒せない。
なんて無力なんだろう。
そんなことを思っていてもやっぱり諦めの悪い僕はガスを補充しに行った仲間を追おうとしていた巨人の前に立ち塞がる。
……行かせない。