書物其ノ一


□なんて、馬鹿なんだろう
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―――、やはり、僕は弱かった。



いや、結果的には仲間はガスを補充することができ、逃げれたのだから、僕にしてはよくやった、のだろうか。



仲間の数人がエルヴィン団長たちの所へと向かい、救援を求めたようだった。





けれど此処は前線からとても離れている。




それに此処よりも激しい戦いを繰り広げている前線に助けを求める事など、出来ない。





いつしか僕は巨人の手の中に捕まっていた。


巨人特有の顔の目の前に目線を合わせるように持ち上げられる。
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