目は口ほどに物を言う
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生きることを決めた僕は、それから三日。
まずこの環境の把握に努めることにした。
調べてみると、ここな流星街と呼ばれるゴミためだということがわかり、そこに居るとは明記されない数多の人が暮らしているということもわかった。
このゴミためには様々な物が捨てられ、僕もそんな捨てられた物の一部にカウントされるらしい。
つまり今の僕の身の上を今いるこの場所風に言えば家賊の敵討ちを成し遂げたは良いがそこで意識を失い、気付けばここに捨てられていた少年U≠ネのである。
何故少年Uか?だってUkiyoだもん。
「成る程ねぇ…」
僕は自分の表向きの身の上を考えた後、次のことを考える。
まずはこの場所での地位を手に入れないと。
思いたったらまず実行。
僕は行動に移すべく、寝床としていた廃屋を後にした。
目をつけたのはこの流星街のカースト制の様な上下関係。
流星街全体に共通している特徴なのかどうかは全域を見ていないのでなんとも言えないが、少なくともこの地域には根強く沈着している制度だ。
僕はその最下層に位置する幼少年達に目をつけた。
懐かせるならこの子達が最もやりやすい。
僕はそう心中呟いて、視線の先で大人と揉めている子供達の前に立った。
「ねぇおじさん、ちょっと聞きたいんだけどぉ…………」
I met people that will now become family.