夢の魔道書を携えて

□新米魔道士、ギルドへ。
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私はナオ。今日から魔道士ギルドに入門する、入りたての新米の魔道士。四賢者のウィズさんに憧れて入った、この魔道士の世界。わからないことは先輩魔道士のトキドさんに聞きながら、ここまでやってきたのだ。

「じゃあ、案内も一通り終わったし…ここのギルドマスターに挨拶に行くか?」
「あ、うん!ギルドマスターか…魔道士のトップだし、長老的なおじいさんかなぁ?」
「はは、気持ちはわかるけどハズレ。着いた、ここだ。」

なんだ…違うのか、んじゃ魔女のおばあさんかな?なんて考えているとトキド先輩がギルドマスターの部屋のドアをノックした。

コンコンコンッ。

「誰だ?」
「魔道士初段のトキドです。新入りの魔道士を連れてきました。」
「(…あの例の新入りか…)わかった、入れ。」
「失礼します。」
「し、失礼します!」

トキド先輩に続いて自分も部屋に入ると、そこにいたのは…

「私の名はバロン。トルリッカの魔道士ギルドで長を務める者だ。」
「(ら、ライオン…!人間じゃなくて獣人のギルドマスターなのかぁ…!)私はナオです。よろしくお願いします!」
「うむ…魔道士らしい、実にいい名前だ。」
「(そ、そうなのか?)あ、ありがとうございます。」
「お前の指導をする魔道士だが…まぁ、変わったやっだが悪いやつじゃない。もうすぐ来るはずだから此処で待っていろ」
「え?は、はい…(トキド先輩じゃないのか…)」

自分は案内までなんだ、何かあったらまた力になるから。と、言うとトキド先輩は去って行ってしまった。


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