夢の魔道書を携えて
□星と炎のドラゴン
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街外れの道を散策中のときだった。
「なんだろ?これ…」
拾ったのは星の形をした石のようなもの。うん、キラキラしててキレイだな。
ガイアス「星のカケラですね…」
フェルチ「あ、ほかにも落ちてますよ!」
ナオ「本当だ」
フェルチの指さした方向の道の途中に点々と落ちている星のカケラを拾いながら、歩いていくと…
???「キュピー!」
ナオ「ん?あ…」
そこにいたのは、小さなオレンジ色のドラゴン。まだ子供なのだろうか、可愛らしい感じだ。
子供ドラゴン「キュピー!キュピー!」
ナオ「え?な、何?」
ガイアス「…うーん、何かが欲しいみたいですね…」
フェルチ「あ。もしかしてこれかな?はいっ」
と、フェルチが持っていた星のカケラを差し出すと子供ドラゴンはパクリと食べた。え?それ、食べ物なのか?
子供ドラゴン「キュピー♪」
サーシャ「ふふ、喜んでますね」カトレア「それにフェルチに懐いたみたいだな」
ガイアス「…みたいだね」
フェルチ「あはは、くすぐったいよ〜!」
パッフィ「わ、私も触りたい…」
心なしか魔力が増加してる気がするから、クリスタルのような魔力を秘めたものなのかも。私のも少しあげるか。
ウィズ「…星のカケラを食べたってことは、この子供ドラゴンは星屑の竜のデネブだニャ。たしか進化にも星のカケラが必要らしいから集めておくといいニャ」
ナオ「へー、デネブっていうんだ。」
夏の大三角の星の名前のドラゴンか。子供だからということもあるのか、人にも懐きやすいようだ。
現に今は私の肩にドラゴンと黒猫という状態だ。
デネブ「キュピー!」
ナオ「どうしたの、デネブ?」
急に空を飛び、私に何か訴えかけるデネブ。
デネブ「キュ、キュピー!」
ナオ「…ついて来いってことかな?」
デネブ「キュピー!」
ウィズ「近くに大きな魔力を感じるにゃ」
ナオ「…行ってみよう」
私達はデネブの後をついていくことにした。
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