夢の魔道書を携えて
□騎兵と姫と学生
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再びやってきた、召喚場。
今だと水属性のみが召喚できる場所もあるようなので、そちらの方に行ってみた。属性限定のところは魔力が安定しないらしく、限られた期間しか召喚を行えないらしいし。
「おー…普通のところと設備は同じかぁ」
でも、水属性の精霊の力によるものなのか部屋がヒンヤリしている気がする。
「出来る回数は3回か、鬼が出るか蛇が出るか…」
クリスタルをセットして1回目の召喚を始める。辺りは青い光につつまれ、石板は緑色のままで段々とヒビ割れていった。
…緑のままってことはナーガさんみたいなAランクスタートじゃない精霊なのか。
そして石板が砕け、精霊が姿を現した。甲冑のようなフルフェイスで顔が見えない鎧をまとった龍に跨った精霊、今までの精霊と少し雰囲気の違う精霊だ。
「ルークか。」
「ん!カトレアの知り合い?」
「ええ、騎兵隊の1人でともに戦ったことがありますが故。」
「…お久しぶりです、カトレア様。よろしくお願いします、マスター…」
「あ、はい。こちらこそ…」
うーん、なんだかミステリアス。フルフェイスで見えない顔が気になるわ。それに、騎兵だと馬のイメージだけどドラゴンのパターンもあるのか…。
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