夢の魔道書を携えて
□師匠、失踪事件。
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「…来ないなぁ…」
約束の時間を過ぎても中々来ない師匠。ギルド長のバロンさん辺りに捕まったのかな?
「調べたら結構広い図書館みたいだし…調査なら1人でも大丈夫だよね?」
討伐だと不安もあるから、強い精霊がいるかもしれないし…待ってた方が良いのかもしれないけど今回は図書館の調査だし。
広い場所の調査なら、早めに行かないと日が暮れてしまう。夜の精霊は強い精霊が多いから危険だっていうらしいし…師匠には悪いけど、ギルドの人に伝言頼んで先に行こう。
「ここが古代図書館か…」
うん、歴史ありそうな建物だな。ズラッと本棚に並んだ書物や照明の雰囲気とか。夜にはあんまり来たくないかな…オバケとか出たら怖い。
「オバケ、出るんですか…?」
「あ、パッフィちゃん。昼間だし…大丈夫だと思うよ、多分…」
「多分?」
「なんか、静かなんだよね。」
「確かにそうですが…図書館とは普通そういうところなのでは?」
「うん、たしかに図書館ってサーシャのいうようなとこなんだけど…」
…何か違う、気がする。
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