雨音、咲夜
□アイツの彼女達 夏樹
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毎日毎日
習い事と学校と家のトライアングル
学校はそれなりに楽しかったけど、好きな男の子の話には入って行けなかった
ポン
と軽く頭を叩かれる
「今日、習字だから 忘れんなよ」
そう言って男の子が走り去って行く
ずっと同じ習字教室に通ってる男の子
「アイツ絶対夏樹に気があるよね」
なんて友達は笑っている
私は全然、気はないし、出来るなら話し掛けて欲しくない
私をからかうだけで楽しくないから
習字......サボろうかな
サボると直ぐにバレる
頼んでもいない送り迎えが付いているから
私は父が社長だから所謂社長令嬢
送り迎えなんて必要ないけど、回りの子も送り迎えして貰ってる子がいるから、当たり前の事なんだと受け入れているだけ