ガールズラブ5

□美影と静香 その後
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「静香、帰れる?」

「えぇ、大丈夫ですわ」


とうとうくっ付いたのか…
と言うクラスメイト達の視線を気にすること無く、美影と静香は一緒に教室を出る



下駄箱で靴を履き替え校門に向かう



その手前で静香が立ち止まった

「どうしたの?」

隣りを歩いていた美影が問うと静香がクルリと踵を返した

「何故あなた方まで付いて来るんですの!?」

静香の視線の先には弥生と美影の友達3人が二人の後を着いて来ていた


「えーとー…暇だから?」


悪びれる事無くそう言ってのけた
いつの間にか弥生も仲間に加わっている


「今日は美影さんと二人でお勉強をするんですのよ?」

「知ってマース」

友達の言葉に静香が美影を見上げる

「つい、ポロッと…」

バツが悪そうな美影も可愛いと思っている静香の傍で

「つい、ポロッと」

と友達が真似をした

「黙らっしゃい!」

静香の痛恨の一撃で辺りは静まり返った
黙らっしゃいだって…
ほんとに言う人居るんだ…

思いは三者三様

「あなた方が言ってもちっとも可愛くありませんわ!?」

「美影だと可愛いんだ…」

ボソッと聞こえた言葉に静香が耳まで赤くした

美影の友達の間では、静香のこういう反応が面白いと評判が良い

 
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