雨音、咲夜
□アイツの彼女達 華蓮
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鳳財閥の長女
それが私
鳳華蓮
高校二年生
お父様もお爺様も男子の子供が欲しかったみたいだけれど、生まれたのは私と妹
疎まれるとは感じなかったけれど、期待もされているとは感じなかった
だからだろうか
私は常に上を目指した
女子でも、私は鳳家の長女で、将来は鳳家を背負って立つ者だと周囲に認めさせたかった
別に財産なんてどうでも良い
でも私なら今よりもっと、鳳家の名を上げ
社会貢献出来る人物に成れると自負していた
女子でも、鳳家の娘としての教えや教育は受けて来た
考え方もお爺様やお父様とそんなに変わらない
多分目指す方向は同じだと思っていた
別に跡継ぎとして認められなくても、やりたい事を出来る立場では居たい
恋愛よりも、私はそういう事の方が楽しかった
妹には野心家と思われているみたいだけど、間違いではないの
二年生でありながら、生徒会を影で動かしているのも楽しいしね
学園の業務は良いトレーニングにもなっている
だから私は、成宮雨音の彼女になるという告白大会みたいなものにも参加した
馬鹿馬鹿しい事ではあったけれど、雨音には少なからず興味もあったし、日本人に置ける群集心理をどう操れるかにも興味があった