06/23の日記

22:30
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青葉の隙間を縫うような
そんな穏やかな声も
ふわりと香る
いつも同じ柔軟剤の香りも
すぅ と吸い込んで吐き出す
白い煙草の煙も
わたしの綴る言葉は
分かりにくいと話す姿も

一つ残らず好きだったわ
そう 欠片も食べ残さないくらい
爪の先まで 好きだったわ
あなたとなら 堕ちても構わないと
本気で想っていたくらいね


恋と呼ぶには音が捕りづらい
愛と呼ぶと喉が痛い
そんな そんな不思議な物語

貴方と行った場所 映画 夜
今はまだ「思い出」なんて
綺麗に整理することはできなくて
机の隅に積まれてるけれど
ちゃんとアルバムに片づけるつもりよ

憎んでなんかいないのよ
恨み辛みも 実はないの
貴方が日々を あの短い日々で
少しでも彩ることができたのなら
貴方が知らない色を
見せることができたのなら
それでいい

幼稚で手のかかる大人と
足早に過ごした日々はどうだったかしら
一つでも貴方の中に
声を残せたのなら 充分よ

貴方の日々が
幸せでありますように
わたしの願いは それだけよ

一つ、感情を捨てて
日常へ戻ったわたしを
貴方は全て忘れたのでしょうね
それでいい
ありがとうね
そんな貴方も愛しかったのよ

貴方へ向ける
最後の言葉たちだから
分かりずらくても
いいでしょう?

愛していたわ 息のひとつまで

さようなら
またね は言わないでおくわ

通りすがりで会えたら
一度だけ キスをさせてね
そして
一発だけ 叩かせてね

本気よ 愛しかった貴方。

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