10/02の日記
00:15
椛
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アスファルトに張り付く赤は
染み出たセピアを塗りつぶす
大切なあなたを
どうしても どうしても思い出せなくて
何度も噛んだ親指は
呆れた息を吐いて眠った
しゃがんで拾った椛は
赤に目が眩む私へ
湿り気を帯びた手を伸ばす
頬へあてた椛は
もう一雫 濡れたけれど
それでも私はあなたを
なにひとつ 思い出せなかった
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