12/01の日記
22:57
アネモネが咲いた日
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なにをみているの? と
声をかけたのは 私でした
ちいさくしゃがんで
地面を見つめるあの子は
おはな の こどもだよ と
微笑みながら こたえました
小さな背中越しにみた それ は
こぼれる前の うずくまる 花 でした
三度夜をみたあと
おなじ時間に
もう咲いたのね と
声をかけたのも 私でした
陽に透けた 柔らかそうな髪の毛を
耳にかけたあの子は
こぼれた花を 丸く包んで
きたなくて みてられないね と
首元から ぽきり くしゃり と
摘み取って 美しく笑いました
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