06/05の日記

01:27
narcissism
---------------
重ねた唇の色も
シーツに反射したピアスの色も

なにひとつ
覚えてはいないのでしょう

わたしだけ なの


わたしだけ が 覚えているの
なんて馬鹿らしくて
たまらなく 愛しいのかしら

薄氷のような声に
いとも簡単に貫かれる私は
なんて愛らしくて
果てしなく 滑稽なのかしら

あなたは なにも知らないの
わたしの ことなんて
なにも 知らなくていいの

ひとつ空いた枕と
朝日の眩しさに
一粒だけ 泣くことにした

前へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ