リヴァエレ本

□バレンタインの攻防 エレン総受け
1ページ/1ページ


「クマイさんあの…」
おずおずと服を脱ぎ、一糸まとわぬ姿になってから首に赤いリボンを巻いた。
胸元にチョコペン3本分をぶちまけ、とろりと垂れてきたところで命じられた言葉を口にする。
「お、俺を食べてくださいっ」
反応を待っている間、性器がゆるゆるとその存在を主張し始める。
チョコが垂れるたびに震えてしまうのは、その視線もあいまってだ。
結構な時間がたっても返答がないことに不安を覚え、ジワリと涙をにじませたところでようやく声がかかった。

「及第点だな」
その言葉にホッとしたのもつかの間、次の言葉に青くなる。
「当日は客の好きなところにかけさせて、そこを舐めてもらうか」
「クマイさん、それは…っ」
「冗談だ」
真顔で言われるとどっちが冗談だかわからない。
「俺がてめえを他のやつに触らせるわけねえだろ」
きゅんとした胸元に垂れるチョコを、舌のないクマイさんの口がぱくつく。
「ひゃっ!あ…やぁっ」
ふわふわさらさらの毛並みが敏感な胸回りを擦って、それだけで切なげに腰を揺らしてしまう。

本日は来るバレンタインに向けての企画会議…という名のお家デートだ。
バイトが終わった後はそのままクマイさんの家にお邪魔して、休日をクマイさんと過ごす。
店にいるときとは違ってオフは甘々のとろとろにしてくれる。
意地悪なのもいいけど、もどかしいくらいに優しいこのギャップも好きだった。
ベトベトになってしまったクマイさんの口の周りを舐め、もふもふの体をきゅうと抱きしめる。
あんまり強く抱きしめると内臓音声(『くそがあぁぁぁぁああああっ』)が流れるから、腕の力はソフトに。

弱いうなじや首筋をやわやわと撫でられて、鈍い快感が腰に溜まる。
「ん…っ、…はぁ…クマイさん…」
「この体に不満があるとすれば、ち〇こと舌がないことだな」
そうすりゃもっとてめえを満足させられる。
まるでバードキスをするかのように口を寄せ、囁かれた。
そんなことされたら、そっこーでイってしまいます…
想像してぶるりと身を震わせ、ぴちゃぴちゃと音を立てて舐めた。



そうしてほとんど体をなさない企画会議を経た15日深夜、土曜日。
俺は裸に剥かれて首と腕にリボンを巻かれ、バックヤードのマットに転がされていた。
入場資格は売り場に残されたバレンタインチョコ+店内商品、計20000円以上の購入。
ちなみに売れ残りは少数だったから先着順だ。
本日の企画は購入したチョコ商品のうち好きなものを、俺の体の上で食っていいというものだった。
指定された決め台詞?は『お好きなところでお召し上がり下さい』だ。
俺に触れないこと、手は使わないことが条件のそれを、客たちは代わる代わる手を変え品を変えいろいろやっていく。

はじめはキ〇チョコとかメ〇ティーキッスとか転がりにくい小さなチョコを乗せては唇で挟んで食うだけだったのに、
件のリーマンが乳首の上にピ〇を乗せやがったころから徐々に加速していった。
ひやりと冷たいピ〇が体温で徐々に溶け始め、乳首にとろとろと垂れていく。
しかもそいつ、すぐに食わずに俺の乳首に乗せたまま舌でちろちろ舐め始めやがった。
ピ〇がくにくに動くたび乳首が刺激され、溶けたアイスがぴちゃぴちゃ音を立てる。
「おいってめえ…」
「何かいけなかったかな?」
ルールは破ってないよと言われて押し黙るしかない。
「く…っ、…ふぅっ」
頭の上で縛られた腕では口元を押えることもできず、必死に歯を食いしばって耐える。
リーマンが食い終わる頃には乳首だけでなくち〇こも完全に勃ちあがっていて、透明な糸を垂らしていた。

次に取り出されたのはベ〇ーチョコだった。
長身の男がばらまいた円柱状のそれは俺の体を転がり、アイスが溶けて溜まった胸元、先走りの溜まった腹回りにとくに多く残った。
鎖骨やへそ、脇の窪みに落ちたチョコを吸い上げられ、そのたびに身が竦んだ。
胸元のチョコを舌で押しつけるように転がされ、熱い息が冷えた乳首にかかって腰がはねた。
「いき、吹きかけんな!気持ち…」
「…エレン」
クマイさんから制止が入り、しぶしぶ言い直す。
「息を、かけないで…くだ、さい…っ」
クスリと笑う楽しそうな顔を見るのが嫌でぎゅうと目を瞑ると、いったん離れた口が腹のきわどい箇所に移動して思わず声が出た。
おそるおそるそちらを見やると、伸ばした舌で先走りのついたチョコをころころと転がされていた。
鼻先をかすめるような位置に俺のち〇こがあり、くんと匂いまでかがれる。
「嗅いでんじゃ……っ!!くぅっ……かがないで、くださ…っ」
羞恥に震え、ぽとぽとと新たな先走りが垂れるのを苦い思いで見つめた。

その次はジャンだ。
あれ以来なんだかんだと常連になりつつあるこいつはなんと今日もいやがった。
「…はまってんじゃねえよ」
「てめえに言われたかねえわ」
口の端を上げてぽとりと置かれたのは板チョコだった。
ずいぶんと普通だなと思ったのもつかの間、板チョコを歯に咥えたジャンはそのまま肌の上を滑らせ、勃ちあがった乳首の上を何度も往復させ始めた。
舌で押し出されるのとは違いゆるゆるとした刺激にもどかしく感じていたところを、角でさきっぽを押し潰されて悶える。
「クッ…すげえ反応だな」
ぎりっと睨みつけると、チョコを咥えたままそれすらも楽しそうに笑いやがった。
そのまま首筋、脇の窪み、脇腹、へその周り、足の付け根の順に辿っていくのを歯を食いしばって耐えていたが、ち〇こにまで達して思わず声が出た。
「ふあぁっ!……っジャン!!」
角と側面を使って裏筋を擦り上げるように往復され、腰が浮いてしまうのを揶揄される。
顔を上下左右に動かして、カリ首を辿るように側面全体を滑らせた後、同じように鬼頭部も弄られた。
「やだ、やぁっ!じゃん、…ジャンンッ」
ガクガクと腰が揺れ、喉を晒し、自分を追い詰める相手の名を呼ぶ。
チョコはゆっくりと先端に向かっていき、先端に至ったとこであてられる箇所が板チョコの表面に替えられた。
ジャンが顔を上下に揺するたびに凹凸のある表面が先端を刺激し、声が漏れる。

「てめえで押しつけてんじゃねえよ…」
んなわけねえと思うのに、自制の効かない体が今どうなっているのか自信がなかった。
ジャンの唾液と自分の先走り、熱と摩擦でベトベトになったチョコが射精を促す。
「イき…たくない、やだっ、やだ…」
つま先が丸まり、内腿がひくひくと震え、俺はもう限界だった。
とうとう涙をこぼしてしまった俺に、ジャンの責め苦が止む。
でもそれはまだ溶けていない角に持ち替えて先端に狙いをつけるためだったらしく、尖った部分でさきっぽをぐりりと刺激され、たまらず俺は吐精した。
「ひあ、ああ…っ」
吐き出された精液はジャンの咥えた板チョコにもかかり、シンプルなそれに彩りを添える。
てめえマジでそれ食うつもりか…
俺はひくひくと身を震わせながら、出方次第ではジャンとの今後のつき合い方を考えなければ、と思うのだった。



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ