エレリ本

□参観日にふり撒かれる色気 エレリ
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「リヴァイ、ほつれてるよ」
小豆色の短パンから覗く白い糸が気になって、股の間のそれをくいとひっぱった。
「う…っ」
とたんにびくりと大きく体を震わせ、動きを止める。
頬を染めてゆっくりと振り返ったリヴァイの顔を見て、俺はすべてを悟った。
授業中に何やってんですか、リヴァイさん!!



その日はリヴァイの授業参観日で、俺は半休をもらい参加した。
両親は3年ほど前から、念願だったという国境なき医師団に所属して海外を飛び回っている。
兄兼親代わりでもある俺は、こういう行事には欠かさず出席していた。
というかむしろ出ないという選択肢自体ありえない。
しかも教科は体育というから、担任グッジョブと言わざるを得なかった。

体育館に降り注ぐ日の光の下、半そで短パンから伸びる真っ白な手足。
先生の号令で背の順に整列した子供たちはみな一様にそわそわしていたが、一番前で腰に手をあてるリヴァイはややむくれた顔をしていた。
マット運動と跳び箱が披露され、ころころ転げる愛らしい姿や自分より遥かに高い跳び箱を軽やかに超えていく雄姿を視界におさめている間は、単にそのかっこかわいさにきゅんきゅんしているだけでよかったのに。
その小ぶりなお尻に咥えこんだままの演技と思うと、一つ一つの動作が違って見えてくる。

「…ぅ…」
「く…っ」
「はぁ…」
軽やかに技を決めるたび、漏れ出る喘ぎと熱い吐息。
開脚前転とか微妙に足が伸び切ってなくて、何かを彷彿として卑猥なんですよ。
列に戻る前に頬を赤らめひそめた眉でこちらをチラ見するの、いいかげんやめてもらわないと。
そのたび笑顔で手を振るように努めていますが、そろそろこちらも限界が近いんですよ。

徐々に技が高度になり、先生の指導を受ける生徒はリヴァイを含め数人になっていた。
気だるい様子で浅く息をつく姿が艶めかしく、俺は技の完成どうこうよりも怪しまれているんじゃないか、変な目で見ている奴はいないかと気が気じゃない。
リヴァイの番になり、助走をつけて跳ね板を踏む。
補助の名のもとに、あろうことか先生がリヴァイのお尻を押しやがり、リヴァイはひときわ艶めかしい声をあげた後、バランスを崩してマットに転落した。
「リヴァイっ!!」
慌てて駆け寄ると、マットの上で縮こまりその身を小さく震わせている。
「イェーガー、大丈夫か?!」
「保健室に連れていきます」
先生の手を押しやり、授業を続けるよう言い含め、俺はリヴァイを抱えて飛び出した。
保健室ではなく、その手前の職員用トイレに駆け込むために。


個室に鍵をかけ、蓋をした便器に降ろすと、いまだ細かく震えるリヴァイさんがこちらを仰ぎ見た。
そんなおびえた風を装ってもむだです。
「一応確認しますが、けがはないですよね?」
こくりと頷くリヴァイさんを確認し、本来の目的を遂行する。
「では、どういうことか説明してもらいましょうか」
俺は下着ごと短パンを引き下ろすと、さらされたお尻から垂れる白い紐を引っぱった。
「ああぅ…っ」
指2本ほどに膨張したタンポンが、本来の用途外の場所から現れる。
腸液が絡まりぬらぬら濡れるそれを出し入れしながら、耳元でなじる。
「あんな誰にばれるともしれないところで、一人遊びですか?」
「あッ…えれん…っ」
「しかもあなた、先生にお尻触られてイっちゃいましたよね?ドライで」
ぱしんとお尻を叩くと、触れてもいない前がふるふると揺れた。
「っあ!…わるかっ、た…っ」
「許せるわけないでしょ?」
そのまま何発か叩くと、白い桃尻が真っ赤に熟れた。
「…エレンが、挿れてくれないから…っ」
「俺でなくても気持ちよくなれるなら、あの先生でもいいでしょう?何なら呼びますか、ここに」
思った以上に冷たく響いた声に、リヴァイの目からぼろぼろと涙があふれた。
「いやだっ、エレンがいい…エレンに見られて、興奮してただけだ…っ」
泣きながら縋り、ごめんなさいと幼く謝るリヴァイに胸を打たれつつも、俺には一つ確認すべき事項があった。
「普段からこういうことしてないですよね?」
「…ああ」

微妙に空いた間が気に入らなくて、タンポンを引き抜き代わりに指をぶち込んだ。
「あぅっ…!」
「声を抑えないと、誰か来ちゃいますよ?」
指を増やしながら耳元で忠告すれば、けなげにも両手を口元にあてがう。

「これは昼間っからいやらしいことしていた罰」
中のしこりをぐりっと強めに押し上げると、びくびく震えながらくぐもった嬌声を上げる。
「そしてこれはする必要のない奴を誘惑した罰」
体操服の裾からするりと手を入れ、小さな突起をひねりつぶす。
「〰〰〰〰〰っっっ!」
とたんに指をぎゅうぎゅう締めつけはじめ、俺は意図をもってしこりに爪を立てた。
「や…ぁっ―――――――ッ!!」
リヴァイの陰茎から、ぷしゃっと音を立てて透明な液体が勢いよく噴き出した。
それは間欠的に吹き出し、個室の床とリヴァイの白い足を汚す。
「あ、あ、ぁ…」
初めての潮噴きに呆然とするリヴァイさんを尻目に、俺は指を引き抜くと冷たく言い放った。
「そして最後に、俺以外の手でイッた罰です。俺がいいよっていうまで、リヴァイさんから俺に触らないでくださいね」

自分から即撤回してしまうのを避けるため、はらはら涙をこぼしながら見上げるリヴァイを見ないように個室を出た。
リヴァイを保健室に届けた後は、出る予定のなかった懇談会に顔を出そう。
あのキルシュタインとかいう教師…身ぐるみ剥いでやる…
頭の中でどう問いつめるか算段を練りながら、リヴァイが出てくるのを待つのだった。



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