エレリ本

□いっしょにお風呂 エレリ
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いっしょにお風呂 ─過去編─

「リヴァイ、お風呂いこっか」
「!…うん…」
それまで読んでいた本をぱたりと閉じ、嬉しそうに顔を上げる。
頬をうっすらと染めて返事をするその様子は本当に愛らしい。
小さな弟と一緒にお風呂に入るなんて普通のことなんだろうけど、我が家は少し違う。
前世では恋人同士で、お互いにその記憶を持っているのだ。
かわいいいとしい弟は抱きつぶしてしまいたくなるけれど、年端もいかない子供に手を出すことは避けたかった。
リヴァイ自身はそうしてほしいみたいで、時々もの言いたげな目で俺を見つめる。
そんな、あやうげな頃のおはなし。


「今日は幼稚園で、どんなことして遊んだの?」
小さなその体を洗ってあげながら、俺は他愛もない会話を続ける。
「別に、ふつう。かけっこしたり、ジャングルジムで鬼ごっこしたり」
「楽しかった?」
「…ガキ共の戯れがそう楽しいわけない」
「ははっ。うまくやってるじゃん」
蒸気で曇った鏡越しに、ぶすくれたリヴァイの顔がうっすらと映る。

手を上げて、次反対の手ね。
そうやって指示し、リヴァイの体に触れるのはボディタオルだけだ。
指の間も、胸元も、やわやわと洗う。
「リヴァイ、鏡に手をついて、立って」
そう声をかけると、ちらりとこちらを見やって、指示された通りのポーズをとった。
足を洗い終え、そのまま後ろから股間に這わせる。
「ぁ…っ」
びくりと身を震わせ腰をくねらせるリヴァイの股間を、つとめてふつうに擦って洗う。
幼すぎるリヴァイの性器は、刺激してもまだ勃つことはない。
けれど快感はあるのか記憶がそうさせるのか、ふるふると震える体は感じているそれだった。
もういいよと座るように促せば、「えれん…」と悩ましげな顔をこちらに向けた。

「どうしたの?」
にこりと笑顔を向ければ、俺にその気がないと感じたのか「なんでもない」と前に向き直った。
俯いて幼いうなじが晒され、さっき目にしたばかりの年齢にそぐわない痴態が浮かぶ。
ばかだなあ。
下を向けば、ガチガチに反り返ったこの性器が目についただろうに。
シャワーでリヴァイの体を流しながら、自分の性器を扱く。
ぬちぬちとした音は、うまくごまかせているだろうか。
荒い吐息や、堪えるように小さく漏れるこの声も。

耳まで赤くなっているリヴァイの喉が、こくりと鳴る。
「振り向いちゃだめだからね」
「きらいになっちゃう、からね」
誰が、誰をとは言わない。
こくんと頷くリヴァイを見て、ふ、と小さく笑った。
「…いい子だ」
シャワーを小さな背にあてながら、決してその背にかからないように吐精した。
荒い息を整えた頃、リヴァイが少しかすれた声で尋ねる。
「…もう、いいか?」
「いいよ」
ゆるりと振り返ったリヴァイは潤んだ切なげな眼をしていた。
手を伸ばそうとするのを制し、先に浴槽につかるように伝える。
とたんにぶすくれた顔に戻り、かわいいお尻を晒してよじ登るようにして浴槽に入っていった。
早く大きくなってよ、せめて勃つくらいにはさ。


・・・・・
いっしょにお風呂 ―現在編―

「エレン、風呂の準備できたぞ」
食事を終え、持ち帰った雑務をこなしていたその背に声をかける。
PCをぱたりと閉じてこちらを振り返り、かけていた眼鏡を外す。
ブルーライト対策だという細いスクエアフレームのそれは、エレンにクールな印象を与え、よく似合っていた。
「ありがと。一緒に入る?」
「…うん」
覆いが取り払われた瞳でにこりと微笑まれれば、すぐに頬が赤く染まる。
その頬に軽く口づけを落とされ、二人で浴室へ向かった。

「ふあっ、アア…ッ」
蒸気のこもる洗い場で、俺はエレンの膝に乗り陰茎を深々と咥えていた。
ぎゅうぎゅう締めつけるたびにその形を細部まで感じ取り、快感に身をよじってしまう。
「ダメだよリヴァイ、あんまり動くとちゃんと洗えない」
「…なこと、ア…言われても…」
泡だらけの手で首筋から爪先まで余すところなく擦られ、どこを触れられても快感を拾うようにと変えられていた。
エレンはボディタオルを使わなくしただけだと言う。
もともと感じやすかっただけだろうと。

まだ浅い鎖骨の窪みに指を這わせ、泡で滑る指先で乳首をくにくに弄られて。
背骨を親指で辿りながら手のひらで背中を撫で上げたり。
ふくらはぎをやわやわと揉むように洗われれば、俺でなくてもそうなるだろう。
「あとはここだけだね」
「ひあぁあぁ…っ」
ふるふる震える性器を包み込むように握られ、皮をずらすように擦りながら露出部分を親指で捏ねられる。
強すぎる刺激に、生理的な涙がぼたぼたと零れた。
「むり、もうむりぃ…っ!」
「自分で動く?それとも突いてほしい?」
耳元にひそりと零されれば、首筋をぞくぞくとした快感が走り、また陰茎を締めつけてしまった。
「あうっ!……突く、ぅっ」

鏡に手をついて立つよう言われ、震える手を鏡にあてた。
まるで猫のように高々と上げたお尻を、太いもので貫かれる。
「はあぁっ、ああっえれんん…っ」
ぬちゅりと沈む陰茎に押されて手が滑り、発情してふにゃふにゃになった俺の顔が映し出された。
「…あっ…」
見ていられなくて顔を伏せるが、背後のエレンには筒抜けだ。
「こっち向いてくれなきゃ、動いてあげないよ?」
そう言われてほんのわずかに、煽るように腰を回されれば、俺に選択肢なんてない。
振り返ればかわいいと笑顔を向けられ、文句を言う前に唇を奪われて喘ぎごと食いつくされる。
足が浮くほど揺さぶられ、熱がこもってぼんやりした頭で考える。
この日々を送れることに比べれば、他はどうせ些末なことだ。



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