リヴァエレ本

□叶わぬ 恋をしている 1<後> リヴァエレ
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「エレン、今ならまだやめられるぞ」
膝裏を抱えるエレンの腕を外し、足を下ろしてやり、逃げ道を与える。
エレンは泣きながら俺に縋り、拒絶の意思がないことを伝えてきた。

「…!だい、じょぶです、へいちょ…ぅ」
お手数をおかけしてすみません、よろしくおねがいします、かすれた声で必死に告げる姿が痛ましい。
俺は金目をじっと見やり、エレンの本音がどこにあるのかを探る。
そして縋るエレンの手を取り、なだめるようにその指にキスを落として了承を伝えた。


着たままだった服も全て脱ぎ去り、ベッドの脇に落とす。
再び覆いかぶさって弱い左の首筋をなめあげた後、中途半端に放置していた乳首に舌を伸ばした。
舌で転がすように弄び、押しつぶすように執拗に舐める。
と同時に右手で足の内腿をたどり、玉の裏を撫で、勃ち上がったそこをゆっくりとさする。

裏筋は少し強めに、カリ首まで。カリは時々こすってやり、先端を手のひらで押しつぶす。
なるべく焦らすのはやめ、快楽だけを与えていくと、感じやすい体はあっという間に果てた。


受け止めた精液を指になじませ、窄まりに沿わせる。
「…ッ!へいちょうに、そんなことは…あッ!」
肩で息をしていたはずのエレンが止めようと右手をつかんできたが、構わず人差し指を挿入した。

「いいからてめえは黙って喘いでろ」
エレンがしたようにゆっくり動かすが、さっきまで3本入ってたとは思えないくらい狭いしきつい。
ここに俺のものが入るとはとうてい思えない。

「あ…あ…うそ…」
「おい力を抜け」
「すみませ…!」
慌てて呼吸を整え始めるが、驚いたせいか涙も引っ込んだようだった。
俺の指の動きに合わせ、か細く長い呼吸を繰り返す。

「…兵長ほんとに、きれい好き、ですか」
「そうだな。俺も驚いている。何でだろうな」
他のやつなら死んでもごめんだが、おまえのなら精液も口にできる。
時折ゆらゆらと腰を揺らしながら俺の指を飲み込むここはエロいとしか感じなかった。



3本の指で中を広げるように動かすとさすがに苦しそうにしていたが、手首を返し腹側を擦ったとたんびくりと跳ねた。
「ハ…ァッ」
確かめるようにもう一度、触れたしこりを指で押し上げると嬌声を上げて身をよじる。
「あぅッ…!…ッ!……あの、もうほんとに……」

欲に濡れた目と右手をつかむ腕で俺を制止させ、そのままゆっくりと腕を引かれ指を抜かれる。
イッたあと触れてもいないエレンの股間はすでに勃ち上がり、先走りを滴らせていた。
掬い取って自分のものに塗りつけ、再びあてがう。
「挿れるぞ」

様子を伺いながら慎重に腰を進め、その身を押し開いていく。
あれほどほぐしたにもかかわらず入口は狭く、時折締め付けるように収縮するのをどうにかやり過ごす。
ナカは熱く柔らかく、隙間なく肉が絡みついてくる。

張り出したカリ部分がきついのかエレンはうまく力を抜けないでいるようだったが、少し萎えかけたそれを握り、先端を撫でてやれば程よく緩んだ。
そうして出し入れを数回繰り返し、根元まで埋める。
内腿をびくつかせながらも懸命に呼吸を整えようとするエレンに、奥まで入ったことを告げた。


「……ほ、ん…とに、ですか?」
「ああ」
エレンはシーツにしがみついていた手をそろそろと下ろすと、結合部をゆるりと撫でた。
「すげえ…ほんとに…全部、入ってる。つながってる…」

感極まったようにぼろぼろと涙をこぼすエレンの髪をすいてやりながら、痛みがないか問う。
「少し、苦しい…ですが、大丈、夫です。……兵長は?」
「この世のものとは思えねえ。すぐもってかれそうだ」
我ながら余裕のない声に呆れる。
「は…ハ、ハハ。なんて感想ですかそれ」
エレンは少し驚いたような顔をした後、泣きながらおかしそうに笑った。

「おい笑うんじゃねえ。響くだろうが」
「ハハ。すみません」
「おい…ッ…悪いが限界だ。エレン、おまえはどうしてほしい」


エレンはたっぷり10秒ほど黙った後、迷いのない目で俺を見つめて言った。
「……何も、考えられないように。俺ん中に、精液注いでほしいです」

────────了解だ、エレン。
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