リヴァエレ本

□叶わぬ 恋をしている 番外編─引き金─ リヴァエレ
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「まだ会議まで時間もありますし!…その、無理にとは、言いませんが…」
声の勢いとともに徐々に視線が下がっていき、腰巻をずり下げるようにしてうつむく。

「勃ってるのか?」
「…す、少しだけ…」
「さっきのやつらか」
「違いますよ!兵長のせいです」
ムキになって答えてはいるが、耳は赤くない。
「…ここでいいのか」
「構いません」

いくつか確認したのち扉を閉め、手近にあった椅子に腰かけた。
「ブーツを脱がせろ。片方でいい。そのあと前に座れ」
エレンは指示を守り、俺の足の間に正座をする。
両手を膝の上で固く握ると、欲に濡れてとろりとした金目で俺を見上げる。
片足を持ち上げれば視線は外れ、エレンは股間が潰される様を凝視していった。
じわじわと力を込めていき、拳が震え涙がにじむまで押し込み、ゆっくりと離す。

「…ぁ」
ぐいと押し返す弾力と足裏に感じる少しの熱。
半勃ちだったそれは、数回ただ踏んだだけでずいぶんと苦しそうになった。
「ぅ…く、…いかがですか?」
「悪くない感触だ。てめえはどうだエレン」
俺の返答に安心した様子を見せ、その後自分の痴態を恥じるように目を伏せる。
「ん…ッ!すみませッ兵長……は、背徳的で、興奮します…ッ」
「…そうか」

時折角度をかえて揉みこむようにするとびくびくと体を揺らし、小さく嬌声を漏らす。
まだ昼過ぎだというのに、室内には淫猥な空気が満ちていた。
俺は短く息を吐き出すと、ゆるく勃ちあがり主張する逸物に視線を落とす。
さすがにこのまま会議に出るのははばかられる状態だ。
15のガキに煽られるのもどうかと思うが、これももう今に始まったことではない。


「エレン、すまないがこっちも頼めるか」
ウエスト部分に指をかけ前立てを押し下げると、エレンはすぐに意味を理解したようだった。
わずかにかすれた声で返事をし、誘われるように手を伸ばして陰茎を取り出す。
片手で支えながら、横から咥えるようにして幹に口づける。
少しづつ先端へ移動しながらキスを繰り返し、カリ首をぺろりと舐めあげた。
反応を示す俺を感じ取ったようでこちらに視線を這わせると、音を立てて先端に吸いつく。
鬼頭を上顎に押しつけ、カリから裏筋にかけてを舌全体で扱き、頭を前後に揺らしながら少しづつ口内に埋めていく。

目を閉じれば、まだ暴いたことのないその尻肉を犯しているかのように錯覚するほどだった。
エレンの目は蕩けきり、時折苦しげに眉をひそめながら、奥へ奥へと貪欲に呑み込んでいく。
最初は下手で思わず舌打ちしたものだが、今やその辺の娼婦よりうまい。
もともと努力家だからか、生来の負けず嫌いがそうさせるのか、一度教わったことは次の機会にはちゃんと形にしてくる。
この間教えたばかりの喉奥で味わう方法でさえも、もううまくできていた。
いたわるように耳の後ろをくすぐってやると奥がすぼまり、そのまま指を滑らせて喉仏を撫でれば喉がごくりと鳴る。

エレンの腰がゆらゆら揺れ始めたのが見え、玉の裏を足の甲で擦り上げてやった。
「ん゛う…!…んんッ、ふうー、…ぅ」
とたんに身悶え、喉奥で鬼頭が引き絞られる。
股間に覆いかぶさるような姿勢になっているせいでエレンの股間への刺激を中断していたのだが、それが逆に快感を高めたようだ。
そのまま足で弄り続ければ口の動きは完全に止まり、俺の足にしがみついて体をびくつかせるばかりだ。
どうやら下着の中に出すのを避けたいらしい。
イきそうになるのを必死に耐える姿を見るのはなかなかに楽しかったが、なにせ時間がおしている。

「どうした。口が止まってるぞ」
震える唇で再開しようとするが思うように動けず、とうとう口を離してしまった。
「は…ぁ、むりで…、れじゃ…できませッ」
そのまま身をよじって逃げようとするのを、うなじを掴んで引き寄せる。
「あまり動くと加減ができなくなるぞ」
身をかがめて顔近くで告げると涙を浮かべ、もう一度鬼頭に舌を伸ばそうとするが、やはりうまくはできないようだった。
「…ねが、しまっ…い、つもッ…んっ……みたい…ぅ…ッ、ふとも、もで……んぅッ」

「……いいだろう」
俺は提案を受け入れ、最後に一撫でしてから足を離した。

エレンは荒い息のまま震える足で立ち上がり尻を露出させると、そのまま机に身を預けた。
真っ白な尻を突き出し、潤んだ目でこちらをうかがうエレンはなかなかに蠱惑的だ。
俺はその背に覆いかぶさり、エレンの両手を一纏めにして太腿の隙間に昂ぶりを這わせた。
カリで門渡りを探るように前後させ、空いている右手でエレンのものを強く握る。

「や…!へ…ちょ、手を離っあッ…く…!声がっ…」
「聞かれたくなければ我慢しろ。どうせこの音は全部つつぬけだ」
勢い良く腰を打ちつけると、尻たぶの鳴る高い音と短い悲鳴が部屋に響いた。
どうやら俺のが玉に強く当たりすぎたようで、衝撃に耐えるように細かく体が震えている。
まああっちの方は萎えることもなく、むしろ先走りをだらだらこぼしてはいたが。

「片手だけ外そう。好きなとこを押えろ」
そう言って離してやると、そろそろと口元に移り指に唾液を絡ませた後、自身を握る俺の手を外すでもなく…陰嚢を下から持ち上げ、指先を俺の裏筋に沿わせた。

「…悪くない判断だ」
そう耳元に零すと、エレンはぶるりと身を震わせ恍惚とした表情を浮かべる。

右手で握りこんだまま、先ほどと同じように腰を打ちつけていく。
「あっ…はッ…ン、くぅ…ん」
しばらくは自分で門渡りに押しつけては離す余裕もあったようだが、無防備に晒される耳の後ろから首筋を舐め上げればひときわ高い嬌声を上げた。

「へぃちょ、イきた…ッ!はぁ、ハ…、ぁ…ッ、…ッ!」
がくがくと身を震わせ今にも空イきしそうな様子に、俺は両手を離して腰をつかみ、激しく突き入れた。
「あ、あッ、ヤ!ふ…ンッ……んぅ―――ッ!!」
イッた拍子に会陰に強く押しつけられ、俺も股の間に吐精する。
そのままひくつく門渡りに擦りつけて全部出しきるとゆっくり引き抜いた。

エレンはぐったりと全身を弛緩させ机に身を預けていたが、予定の時間は差し迫っている。
「エレン立てるか。会議までもう時間がない。
 このまま残していくのは危険すぎるからな、引きずってでも連れていくぞ」
「だ、いじょうぶです、すみません…」

俺は2人分の精液を軽く拭うと、まだ息の整わないエレンに手をやり身を起こさせた。


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