ギフト置き場

□このあと無茶苦茶○○した2
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うにさまからのステキイラストにより滾りに滾った産物…///
チャット課題制作中のはずが、完全にさとの脳内はやさしいうたに切り替わりましたww
うにさまに捧げます><!!
・・・・・・・・・


締め切りを無事に終えたある夏の日、俺は慣れない草履と裾さばきに苦心しながら、待ち合わせの駅へと急いでいた。

一月も前からリヴァイさんと花火を見に行く約束をしていて、今日が念願のその日だった。
しばらくぐずついていた天気には冷や冷やしたが、どうにか持ってくれたようだ。


つきあい始めて半年以上になるけれど、主に俺の都合で夏休みに入ってもあまり2人の時間が取れないでいる。
春から始まったアニメがありがたいことに好調すぎるほどで、各地で催し物があったりインタビューだ何だと周辺が慌ただしくなっていたためだ。
そんな中での久々のデートだ、嬉しくないはずがない。

緩んでしまいそうな頬を何とか引き締め待ち合わせ場所に向かうと、待ち人はすでに到着しているようだった。



「あ、リヴァ………」
声をかけようとして、その立ち姿に見惚れる。
腕組みをしてどこか気怠そうに立つリヴァイさんは、何かの雑誌のモデルになっててもおかしくないくらい様になっている。
着ている浴衣は瞳の色と同じグレー地で、黒の帯がきりりと引き締まってこなれ感がハンパない。

ふらふらと引き寄せられるように向かうと、途中でリヴァイさんも俺に気づいたようだった。
一度驚いた様子になったあと、わずかに目線が下を向く。

「あ、あの、お待たせしました…」
「…おう」
リヴァイさんは俺の浴衣を検分しているようで、そういう視線を感じる。

こちらは縦縞の入ったこげ茶に、渋紺の帯を合わせた浴衣だ。
自前の品は持っておらず、この日のために新調した。
どうですかと聞きたい気もするけど、どこからどう見ても浴衣に着られているのは明らかで、こんなに様になっているリヴァイさんに尋ねる勇気はない。

それに何より。
すでに頬が熱い。

リヴァイさんの浴衣姿が似合いすぎていて、近くだと直視できない。
どことなく2人無言になってしまい、お互い顔を見れずにいた。



どうにか意思疎通を図って電車に乗り、会場付近の駅へと向かう。
だいぶ混雑はしていたが、押し合いへし合いというほどでもなく目的の駅に着いた。

花火の時間にはまだ余裕があり、街道に並ぶ出店からおもしろそうなものを見繕って腹に入れる。
軽く腹が満たされる頃には、どうにかリヴァイさんの浴衣姿にも免疫がついたようだった。


「おいエレン、ジャンボフランク食わねえか」
「あ、いいですね!」
「さっぱりしたものが食いたいんだが、おまえはどうだ?」
「冷やしきゅうりですか?俺も食います」
「次は甘いもんなんてどうだ」
「チョコバナナかあ、こういう時でないと食えませんしね」

それじゃおまえはここで待ってろと言われて待つこと数分。
戻ってきたリヴァイさんの手に握られたチョコバナナは、一本しかなかった。

「…? リヴァイさんは食べないんですか?」
「俺は甘いもんはあんま得意じゃねえ。てめえが食ってるとこ見てるからいい」
チョコバナナを受け取りながら、そういえばさっきから手に持つタイプのばっかだなとよぎった。
屋台の食い物は手軽に食べれるようにとそういう類の品も多いけど、それにしたって…と巡らせてようやく思い至る。


咥えるものばかりなんだ…

自覚してはじめて動揺した。
チョコバナナを咥えながら、顔がぶわっと熱くなるのがわかる。

すぐに噛み切れなくて、でも一度口の中に入れたものを出すわけにいかなくて、震えながらゆっくりと齧った。
隣からの刺すような視線を感じて、飲み下すにもひどく時間がかかる。

「おいエレン。写真撮っていいか」
「だ、だめですよっ!…こ…こんな…こんなとこっ」

今だって耐えきれなくて逃げ出したいほどなのに、どんな顔して写真におさまれって言うんですか。
泣きそうな顔して首を振れば、写真は許してもらえたようだった。

でも、こんな風に意識した状態じゃもう食べれない。
顔はひどく熱いし、頭を振ったせいかくらくらする。


「リヴァイさんのせいで…もう食べられなくなっちゃったじゃないですか…」
「それは悪いことしたな」

だいたい…こんな偽物じゃなくてリヴァイさんのを咥えさせればいいのに。
されることはあっても、する方はまだしたことがない。
一度舐めたいですって申し出た時もすぐ断られてしまって、以来そのままになっているのだ。
リヴァイさんが望めばすぐにでも、そうできるんですよ?


「……俺に、その、…口で、…してほしかったり…?」
外でということもあり何と言えばいいかわからず、もごもごと口ごもる。

「いや、おまえにあんな苦しそうなことはさせられねえ」
きりっと言われて返答に詰まった。
だからこれでいいのだと言う。
純情か…


今生のリヴァイさんは俺への負担をとにかく気にする人で、多少強引な面はあっても俺の嫌がることは絶対にしない。
咥えさせることはおろか、俺が腹を下すからと未だナカ出しされたこともないし、一度俺が足腰立たなくなってからは俺が5回イったらすぐ止めるようにしてくれてる。

たとえリヴァイさんが途中であっても、だ。
大事にされていることはわかるけど、なんというか…大事にされすぎていて面映ゆい。


きゅううと唇を引き結んで恥ずかしさに耐えていると、リヴァイさんがチョコバナナを指してこう言った。
「それ、もう食えねえなら俺に食わせろ」
わずかに身をかがめて俺の手ずから食いつこうとするその姿に、俺の股間を口でなぶっていた姿とが重なる。

「わああぁあっ、…さ、しあげます、からっ! ご自分で食べてくださいっ!」
瞬間、あらぬところにも熱がたまりそうになり、俺はそれを押しつけるようにして手渡した。

赤くなってるだろう顔をそのままに、話題を変えるべく周りを見渡す。
「り、リヴァイさん、あっちに射的がありますよ! 勝負しましょうっ」

顔は見れず同意も得ずに脱兎のごとく走っていく。
リヴァイさんもどうやら渋々ながらもついてきてくれたようだった。
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