ギフト置き場

□夏の風物詩
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腕を引かれるまま、生い茂った木立のところに連れられ、唇を奪われる。
周囲に街灯はなく暗いものの、木々の合間からは大きな花火が見え、上がるたびにうっすらと視界が開けた。
誰に見られるともしれぬ場所だというのに、俺の唇は触れられるなりすぐにほどけて熱い舌を迎え入れてしまう。
夏の暑さがそうさせるのか、リヴァイさんが俺をそうさせたのか、茹だった頭で浴衣の背へと腕を回した。



花火を見に行こう、と言い出したのはどちらが先だったか。
浴衣で行くぞと決めたのがリヴァイさんだったことは覚えてる。
今日は会った端から見慣れない浴衣姿にドキドキしっぱなしで、ほんのわずか煽られただけでもってかれてしまった。
花火が終わったら、家に着いたら、そういうことをするんだろうとは思っていたけど。
こんな外で、なんて。

いけないことをしているという自覚はあるのに、交す舌も掴んだ肩口も押し返すことができない。
それどころかもっと深く繋がりたくて、俺はリヴァイさんのそれを吸い上げた。
2人分の熱をはらんだ、しっとりとした汗のにおいが鼻腔をくすぐる。
喉の奥まで貪られ、鼻にかかった甘えるような声が滲む。
背に回した手にきゅうと力を込めると、その倍の力で抱き返され。
とんと背に触れた木に体を預けて、俺はいっそう激しくなった口づけに酔いしれた。


汗の滲んだ首筋を吸われ、浴衣の上から太腿を撫で上げられて、そこに触れられる。
花火の合間の一瞬の静寂に、ぐちゅりと水音が響いた。
「てめえコレ…」
「〰〰〰っ」

指摘、しないでほしい。
辛うじてイってはいないものの、先走りで下着はぐしょぐしょになっていた。
たぶんあとちょっとでも揉みこまれたらイってしまう。
「…脱がすぞ」
つうと糸を引いて脱がされていく下着を見ていられなくて、両腕で顔を覆う。
はしたない肢体が花火に照らされているかと思うと、羞恥で頭が焼ききれそうだ。
育ちきったそれが、外気にさらされふるふると震える。

リヴァイさんは下着を取り払ってもすぐには触れてくれなくて、たぶんそれほど長くはない時間をじっと待った。
閉ざされた視界の中、その部分に視線が注がれているのがわかる。
何か言うとか動くとかしてほしい気もするけれど、されても俺は困ると思う。
花火の音に負けないくらい、自分の心音が大きく響いた。


どのくらいそうしていたのか。
ふいに鬼頭部を弄られ、驚くほど腰が跳ねた。
「はあっ…あぅ、……く、…っ」
細かく震える膝を片方持ち上げられて、俺の前でかがむリヴァイさんの肩へとかけられる。
指の合間から怖々と覗けば、勃ち上がったそれを深々と咥えられた。
「んあっ、ぁっ! だめ…イ…く、イく…からっ、リヴァイさ…っ」
ぬちゅむちゅと口で扱かれ、腰が揺らめく。
さらには先走りで濡れた指がぬるりと挿入され、いっぱいいっぱいになる。

花火を背にしたリヴァイさんの虹彩が、わずかな光を反射して怪しく光る。
こんな外で興奮して腰を揺らす様を、その目に映されている。
「…やだ、ぁ……」
恥ずかしくて、気持ちよすぎて、生理的な涙がにじむ。
上ずる声が花火の音にかき消されるのが、せめてもの救いだ。

「…リヴァっ!やぁ、ぁああっ!………は、…ぁっ」
必死に耐えていたのに、しこりを弄られてあっけなく果てる。
ぴゅくぴゅくと噴き出した精液は全部、リヴァイさんに飲み込まれていく。
射精の合間も絶えず後孔を弄られ、前は前で吸い出されて飛びそうになった。
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