企画小説置き場

□そのつぶらな瞳のような
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「エレンこれほしい」
めずらしいおねだりに何かと思えばそれはリップクリームだった。
「リップ??リヴァイの唇プルプルじゃん。いる?」
唇を確かめるように撫でて問えば、わずかに赤らめた顔で「いる…」と呟いた。
こんなかわいい反応されて、買わずにいられようか。
レジを済ませてリヴァイに渡すと、ホクホクした顔で受け取りそのまま大事そうに鞄にしまった。
「使わないの?」
「家に帰ってから使う」

なんだろう、とてもいやな予感がした。

帰宅して買い出し品をしまって二人でリビングでくつろいでいると、リヴァイが件のリップを開封し始めた。
そしてそのまま自室に入っていく。
いったい何に使うつもりなんだろう…とこっそり様子を窺うと、服をたくし上げてリップを乳首に近づけていた。
「な…に、やってるんですか????」
あまりに意外な展開に思わず声をかけてしまう。
「…っ!……こうすると、乳首の触り心地がよくなるっていうから」
そろそろと服を下ろして頬を染めるリヴァイは、あろうことか本来の使用用途外を口にした。
…というかそれはいったい…
「…誰情報?」
「…インターネット」

俺は自室に向かい、デスクの上のPCを立ち上げた。
ホーム設定している検索サイトに「ちくび」と入力した途端、検索履歴がずらっと並ぶ。

乳首 男 イく
乳首 オナニー
乳首 感度
乳首 気持ちよくなる
乳首 触りたくなる
乳首 触ってもらえる
乳首 チクニー
乳首 調教
乳首 調教 奴隷
乳首攻め
乳首開発
乳首でイく




それはそれは見事な、乳首開発検索。
一部少しおかしなものも混ざってはいたが、努力は認めよう。
でも!頼むから俺のPCで怪しいサイトにアクセスしないで!!

いくつかの検索履歴を辿り反転している文字の羅列を見て、思わず頭を抱えたくなった。
俺が画面の前で打ち震えていると、恥ずかしげに服をたくし上げたリヴァイが、触って比べてみてとやってきた。
どうやら右の少し艶々している方がリップを塗った側らしい。
「……」
俺は検索画面を手の甲でこつこつ叩いてじとりと見つめ、いかにも怒ってますよアピールをしてみたのだが、乳首を晒したまま上目遣いで小首を傾げるというあざとコンボで返り討ちに合って終わった。
根負けして手招きすると、嬉しそうに俺の手の届く距離まで近づいてくる。
まったく…この人ほんとに体の扱い方うまくなっちゃって。

「まずは左からね」
「…うん」
ちょっと悔しかったので脇腹のあたりから指先ですうと撫でると、小さく声を上げて体が逃げた。
「逃げてたら触れないよ?」
おずおずと戻ってくる体は先ほどより緊張しているのか固くなり、服を握る手に力が入っている。
再びゆっくりと撫で上げるのを、時々びくつきながらも懸命に堪えているようだった。

左の乳首に至ったところで、乳輪をぐるりとなぞる。
そのまま指の腹で先っぽをくりくりと刺激すると、鼻にかかった甘い声が漏れた。
勃ちあがった乳首をこよるようにすり合わせた後、軽く引っ張って手を離す。
「…っ!…ふっ」
すでに切なそうに眉根を寄せるのをそのままにして、反対の乳首に手を伸ばした。
「次右ね」
「う、うん…」
違いを知るため、左と同じ動作で先っぽから弄る。
なんとなくしっとり…していなくもないけれど、残念ながら俺には違いが判らなかった。
「あんまり変わんないなあ」
「…え、…そうか…」
俺の言葉に、とたんにしょんぼりと視線を落とす。
「回数なのか、デマなのか。それとも、選んだリップが悪かったのかもね。俺の使ってみる?」
こくりと頷くリヴァイの両乳首に、普段使いのリップを塗ってあげた。
「…なんか…スース―する」
「そういう商品だもん。それよりおなかすいてない?ご飯にしよ」
リヴァイは乳首を弄られ軽く頬を上気させていたが、俺は気づかないふりして部屋を出た。
後ろから恨めしげな気配が漂うが、少しくらいは意趣返しさせてもらわないとね。



食事の支度をして夕飯をとっている最中、リヴァイはずっと落ち着かない様子だった。
箸も進んでないし、呼吸も荒い。
「体調悪いの?」
「わかんね…ち、ちくびが…」
食事時にまだその話?と思った俺は箸を置き、リヴァイを諌める。
「リヴァイ。食事中にお行儀悪いよ」
「…わるい」
うっすら眼に涙を浮かべ、震える唇にごはんを運ぶ。
どうにか食べ終えたリヴァイは、いつもなら食器を片すところを動けずにいるようだった。
「リヴァイ?ほんとに大丈夫?」
「わかんな……」
テーブルに手をついてわずかに前かがみになり、ジワリと汗をにじませるその様子に、さすがに俺も不安になる。
請われて服をたくし上げ見てみるが、これといって普段と変わるところはなかった。
「どこもおかしくないよ?しいて言えば、つんつんに勃ってるくらい?」
そう言ってさきっちょに指をあてると、そのわずかな刺激だけで大きく体をしならせる。
「っ!ゃあぁっ」

目には涙がたまり、指が離れた後もぶるぶると震えている。
「…なに…」
俺だけでなくリヴァイ自身も、これまでにない感度の良さに驚いていた。
「ふくが、擦れるだけでもっ…何もなくても、じんじんする…っ!えれ、えれん…どうしたら…」
よほどつらいのだろう、たくし上げた服をぎゅうぎゅうに握りしめ、今にも泣きそうな目で見上げてくる。
「…さっきのリップかな。まだ成分残ってるかもしれないから、洗い落としに行こうか」
コクコクと頷くリヴァイを抱き上げて、浴室へ向かう。
服を脱がせば股間ははちきれんばかりに勃ちあがっており、その興奮度を物語っていた。

裸にしたリヴァイを膝に乗せ、めいっぱい立てた泡を乳首に寄せた。
「はぁあうぅ…っ」
泡で撫でてるだけなのに、敏感になったそこはそれすらも快感として認識するらしく、ゆるゆると動かすたびに身悶える。
どんなに体を逸らしても俺の腕の中では逃げ道がなく、きれいに洗い落とすという名目の前に必死になって耐える姿はかわいらしかった。
「すごいね、今日乳首だけでもイけそうじゃない?」
「お、おとこは…乳首じゃイけないって…っ」
「へえ?俺が見た情報は違ったけどなあ」
泡の間から指を侵入させ、両方の乳首をくりっと捏ねた。
「いやぁああっ!!!」
はくはくと息をするリヴァイに、これだけ感度良ければ大丈夫でしょ、と声をかける。
しばらく衝撃に耐えていたようだったが、波が落ち着いたのかじわりと涙をにじませてお尻を揺らした。
「…むり…っ!これがないと、イけない…っ」
ちょうど俺の腹とリヴァイのお尻に挟まれた形になっている怒張を尻たぶでこすこすと擦り、欲しい欲しいと見上げてくる。
いつもならその痴態にあてられてすぐにでも入れてしまうところだったが、今は。

「…乳首だけでイけたら入れてあげようね」
にこりと返してやると、リヴァイの顔が切なそうに曇った。
お尻切ない、我慢できないと零すリヴァイの胸にシャワーをあてて嬌声を上げさせたのち、ぐったりする体を抱えて浴室を出た。
上がったところで洗い流した効果はどうか尋ねてみたが、感覚は少しも変わらないとの返答だった。
辛そうではあるけれど、そこのみでイく事を考えれば効果が薄れなくてよかったのかもしれないね。


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