企画小説置き場

□そのつぶらな瞳のような
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バスタオルで水滴をふき取っている間に、洗濯籠に残っていたあるものが目について胸が躍る。
「リヴァイ、いいものがあるよ」
視線を上げたリヴァイに俺が差し出したのはピンクの洗濯ばさみだった。
「………むりだ…今そんなのされたら死ぬ…」
血の気が引ききってゆるゆると首を振っていたけれど、イけないと入れてあげられないよ、俺も早くリヴァイの中に入りたいと訴えれば籠絡するのは簡単だった。
「こわい…えれん、こわい…」
いったんは了承したものの、刺激を想像してか震える手で俺の腕をつかんでくる。
ほとほとと涙を流すリヴァイはとっても儚げでかわいいのだけど、今の俺には逆効果だ。
「んー?少しがんばろうね」
頬にいくつかキスを落として、戸惑うことなく左の乳首を挟んだ。
「いッ!あ……!!…ぅ、くうぅ…っ!」
びくびくと体を揺らし、その動きに洗濯ばさみも揺れて刺激されるのか、俺の腕を掴んだまま固まった。

「えれっ!イった…っ!今、イったからぁっ」
「ええ?本当かなあ」
後孔にずぶりと指を突き立て、ナカの動きを確かめる。
「ひあ、ぁっ…!」
「嘘言わないでください。これ、イった直後のナカじゃないですよ」
すぐに引き抜いて責めると新たな涙が零れた。
「えれん、つらい…外してほしい…中にほしい…」
「ダメです、乳首でイくまではお預けですよ。これが欲しかったら早くイけるようがんばってください」
ぐずるリヴァイの眼前に怒張を晒し、小さな喉がこくりと動くのを見とってからベッドに向かった。

「…っえれん!」
置いてきぼりにされるとは思っていなかったのか、焦ったような声がかかる。
「早く来ないと、夜が明けちゃいますよ?」
にっこりと笑みで強制すれば、洗濯ばさみが揺れないよう押えながら震える身を起こし、よたよたと歩いてきた。
ベッドによじ登り、仰向けになってその身を晒すその姿があんまりかわいくて、唇に吸いつく。
舌を伸ばせばリヴァイも夢中で絡めてくる。
しばらくくちゅくちゅと口内を味わいながら、右胸をさわさわと撫でた。
「ふ、んんっ……んはっ」
唇を離したあと耳の後ろにキスを一つ落とし、そのままの姿勢で囁く。
「はじめてのとき、舐めたらうれしそうにしてましたよね」
意図を理解したリヴァイが、ゆっくりと降りていく俺の顔を不安げに、だが期待交じりで見つめた。

リヴァイの様子を窺いながら舌を突き出し、乳首の上に唾液を垂らす。
「あ…っ、ふやぁあっ」
泡交じりの液体がとろりと乳首の上を這い、肌に広がったころを見計らって唇を寄せた。
ちうと軽く吸うと白い喉をのけ反らせて善がり、上方へと逃げを打つ。
首の後ろから腕を回して肩を掴んで引き寄せ、逃げられなくしてから舌でゆっくりとなぶった。
「ふぅっ…っ!…くっ」
小さな小さなふくらみを舌で転がし、時折軽く歯を立てる。
吸いたてて引っ張り気味に離すと腰がはねた。

口元を覆うその手をどかして声を聞かせるように頼むと、ちょうど濡れた乳首に吐息がかかったようで再びびくびくと体が震えた。
遊ばせていた右手を左胸に持っていくと、とたんに焦ったような声がかかる。
「エレン!…そっちは、さわるな」
「ああ…リヴァイさんは痛い方が好きでしたね」
そう言いつつ止めるでもない様子に、口の端が上がる。
左乳首を戒める、ピンク色のそれを指ではじくと、それだけで先走りがぼたりとこぼれた。
「ひう…っ!」
「舐めるよりこっちのが好きでしたか?」
そう言い中ほどをつまんでゆっくりと持ち上げた。
「やめ……それは、だめだ…えれ、だめっえれんっ」
じわじわと離れていくそれに伴い、乳首が引っ張られていく。
弱々しく首を振り震える声で制止するのを聞かず、限界まで伸び切ったところで勢いよく引いた。
バチンと音を立てて外れると同時にリヴァイの体が弓なりにしなる。
「ひあっやあぁあっ!!」
リヴァイの性器から俺の腹にぱしゃりと液体がかかったのを、掬い取ってくんと匂いを嗅いだ。
そのまま舌を出して舐める。
無味無臭、…潮だ。

「よかったねリヴァイ、ちゃんとイけたよ」
快感の余韻に浸りひくひくしているリヴァイを撫でてやり、小さな口にその指を含ませた。
「約束通り入れてあげるね」
恍惚とした表情で指を舐めるのを堪能してから、後孔にゆっくりと挿入した。
「ふわあぁ…」
一度達したせいかとろとろの目でキスをねだってくる。
くちゅりと一度だけ舌を絡めて、まだ物足りなそうに追いかけてくる唇に軽く口づけしたあと首筋をはむはむと食んだ。
ぬくぬく後孔を弄りながら、ぽってりと赤く熟れた左乳首を舐め上げる。
「やあっエレン、やだあっ」
舌が触れるたびに後孔が痛いほど締まり、3本目は入れられそうにない。
「リヴァイ、そんなに締めてたら、いつまでたっても入れられないよ」
「ふあ、あ、…っ!も、…いっから、はや…くっ」
「今ガチガチだから、ちょっと痛いよ?」
覗き込むように伺えばうれしそうな顔で望むところだ、と返ってくる。
指を引き抜き、そこにあてる。
その際、ふとそれが目について、俺はああそうかと思った。
「他で痛みを紛らわせればいい話でしたね」
入れる直前に手にしたそれを今度は右乳首に装着し、間髪おかずに腰を進めた。

「やあぁああっ!」
きゅうきゅうに締めつけたのちナカがひくつく。
嬌声を上げたまま口を閉じることも忘れて小刻みに息しているのを薄く笑って、ゆるゆると注挿を開始した。
「…っすご…入れただけでイっちゃったの?」
きつい締めつけは俺にとっても痛いくらいだけど、ナカのうねりが気持ちよくて徐々に速度が増していく。
奥をどすどす突き上げるようになると、正常位でも洗濯ばさみが揺れて乳首を刺激するのかリヴァイから泣きが入った。
「あっエレ…ッ!あんま、揺らさ…っないでっ」
「痛かったら、外してもいいよ。持ち手の、ところは…っ、持たないでね」
自分で引っ張って外せと暗に示したが、さすがにそれはできないと断られた。
「ごめんね、気持ちよく、したげるから。ごめんね」
ぐにぐに腰を押しつけながら身を起こすと、片方の足を掴んで持ち上げた。
「あ、あっ……えれん…っ?」
リヴァイの体を横向きにして数回奥を貫く。
「えれ…っ、しないよな?…っやだ、バックは…いやっ」
角度が変わって喉を晒して喘いだリヴァイがおびえた目を俺に向けてくる。
しない、わけがない。
「痛かったら、自分で外して」
にこりと笑顔で返して腰を揺らしつつ、再びゆっくりと足を回した。
「や…やだ…っ!あっあぁ…っ」
完全に横たえたのち、腰を持ち上げてバックの姿勢にする。
重みで乳首が引っ張られるのに加え、突き上げるとゆらゆら揺れるようで、いっそう締めつけがきつくなり、イきそうになるのをどうにかこらえた。
奥に打ちつけて一拍置くのを何度か堪能してから、腰を掴んでずぶずぶと奥を穿つ。

「あ、あ、あっだめ、痛い…っ、もげ、るっ」
「外せばいいでしょ?」
せめて支えようとしたのかそこに手を伸ばしたようだったが、激しい注挿で逆に刺激する結果となったらしくすぐに手を離した。
「…っできな…っ!」
「じゃあ、俺が外すよ?」
突き上げながら背中に覆いかぶさり左胸のそれに触れると、猫が背伸びをしているみたいに上半身が崩れて、乳首を引っ張るどころかシーツに擦れて押しつける形になっていた。
「あは、これわざと?」
ひっぱるよりぐりぐりされる方がよかったの、と問えば、んなわけねえ、と返される。
そのわりにはずっと先走りがすごいんだけどね。
俺はうなじにちうと吸いつき、ピンク色のそれをシーツに固定しながら両側に手をついた。
そのまま上からのしかかるように腰を使えば、突くときには引っ張られ引くときに押しつけられる形になる。
腰を掴んでの動きではないから奥の奥は叩けないが、自重を加えたこの動きはリヴァイのお気に召したようだった。
「あっ!やぁっ…えれんん…っ、」
鼻にかかったような甘えた響きに、絶頂が近いのだと知る。
「リヴァイ、イきそ?俺もそろそろ、ヤバい…」
速度を増して打ちつける腰の動きに、徐々にリヴァイの体がずり上がっていく。
「あ、あ、あ、ふぁ、あっ!…イくイくっ、イくっ!えれんっ」
バチンと音を立ててそれが外れたと同時にナカがひときわ強く締まり、俺も耐え切れずに吐精した。
うねるナカを擦り上げて全部出しきったあと、リヴァイを抱きしめてベッドに横たえる。
荒い息を整えながら、うなじに肩にとちうちうキスを送り、腫れぼったくなっている乳首に手を伸ばした。
「は、あうぅっ」
びくびくと体を揺らすリヴァイの目が蕩けきっててやばすぎる。
「もう、リヴァイかわいすぎ…っ!今度は俺の指だけでイけるよう、毎日弄ったげるね」
形の良い後頭部にすりすりと頬を寄せているうちに、仕事疲れと吐精後の程よい疲労感でふわふわとし始めた。
「…リヴァイ、乳首すっきりした?」
「むしろ…悪化してる…」
その声を聞きながらも、俺は襲いくる睡魔に勝てそうもない。

「ごめんねリヴァイ、俺明日も早いから…」
「えれん?やだ…まだ寝ないで、…やだ…」
ろくに動きもしない俺の手を取り、自分で胸に押し当てては弄る。
その夜一緒の布団にくるまっていたリヴァイは一晩中すんすん言っていて、一睡もできていないようだった。
翌日どうやら乳首は元に戻ったらしいリヴァイが、泣きはらした目と不遜な空気を伴って食卓に現れた。
「エレンてめえ…あれ知ってて塗りやがったのか」

遠い昔、新兵だったころの俺ならビビッてしまっていそうなものではあったが、今じゃこのかわいい人がどれだけ俺に弱いかを知っている。
ましてや俺に火をつけたのはリヴァイさんなわけだから、責められるいわれはないよね。
「そんなわけないでしょう?乳首にリップ塗るなんて、リヴァイさんがやってるの見て初めて知ったんですよ。ひどい言いがかりです。リヴァイさんこそ、俺のPCで勝手に変なサイト見たことについて、何かないんですか」
あれ仕事用なんですから。
そう返してやれば戸惑いをにじませたのち、一転してしおらしくなった。
「………すまない……」
かあわい!


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