芸人・俳優パロディ
□裏の顔
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ウィ〜ン(病院の入り口が開いた音)
俺は待合室で泣きじゃくっている児島さんに、なるべく優しく声をかけた。
小「……おい、矢作は無事か…」
今からちょうど3時間ほど前、俺は、有吉君と山崎と「ブラッとしっとり」(多少題名は変えさせていただきます。)という番組を終えて、飲みに行こうかなんて話してたら、電話が鳴った。
プルルルル。プルルルル。
携帯には児島さんの文字。
小「わりぃ、ちょっとでていいか?児島さんだわ。」
山「いいよ〜。」
有「じゃ、電話終わるまで面白い事してよ山崎。」
山「えぇ〜。」
小「ははは。わりぃな。」
ピッ。
小「はいは〜い。もしもし?」
すると、泣きながら話し始めた。
児「うっぇぅひぅぇ。」
小「えっちょっとどうしたの。落ちついてよ児島さん。泣いてたら分かんないよ。」
さっきまで、ケラケラ笑ってた声は俺の言葉によって静かになった。児島さんが泣く事なんてあまりないからだ。それだけに、何が起きているのかと心配になる。とりあえず、有吉君と山崎にはメモを執るように合図した。
児「ひぅぇ。や…は……ぎ…さん…じ…こびょう………いん……ひか……い…き…ない………」
小「え?矢作が事故?」
児「ひぅ…うぅぅぅ…車と…ぶつか……いしき……ない…」
小「車とぶつかって意識ないんだね?」
児「うん……」
小「病院の名前は?」
児「ひぅ……ぁ…………ひがしびょう………いん…ぁ…………」
小「東病院ね。わかった。今、大阪だから時間かかるけど大丈夫?」
児「……うん」
小「なるべく早く行くからね。」
ピッ。
それからの3人は怒りのオーラ丸出しで、他の人を寄せ付けない。いや、他の人はビビって近づけないのだ。そのため、移動時の電車は一両だけガラガラだった。