カレイドイヴ

□暗雲
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それを聞くと、二人の顔がさっと青ざめた。

真柴「まさか、」

村瀬「はい、ありうりますね。」

というと、二人が執務室を飛び出してしまった。


五十嵐「二人とも飛び出して何かあったんですか?

なんか、鬼気迫っている感じでしたけど。」


鷹宮「そうか、お前ら入ったばかりで知らねぇんだよな。

あの二人と海城が会った葉山製薬の二宮兄弟ってもともとここに所属していて、村瀬さんと真柴さんの元同僚だったんだよ。


何があったかは知らないけど、今は、葉山製薬に勤めているんだけど・・。」


確かに、あの人たちに何かあるのは、さっきの彼らの態度からしてまるわかりだ。
すると、今まで黙っていた、翼ちゃんが口を開いた。

翼「あっ、あの葉山製薬って、私の兄が勤めているところです。」


海里「えっ」

翼ちゃんを見る。

翼「兄からきいたところ、私はあまり、覚えていないんですけど、黎さんは、私の遠縁の親戚の方なんです。」


あぁ、翼ちゃんもたしか苗字葉山だよな、と思っているとガッテンがついた。


五十嵐「ただ、さっきの二人の反応からするになにかあるのはまちがえねぇってことだよな。」


私は、一抹の不安を覚えながらも自分の仕事にとりかかった。
隊長室

葉山製薬の者が帰った後、私は考えあぐねていた。


すると、廊下から誰かが猛スピードで走ってくる足音が聞こえ、部屋のドアをノックもせずに開けた、

案の定、村瀬と真柴だった。

村瀬「月島さん。葉山製薬の人がきたって」

真柴「まさか、賛同したわけじゃ。」

月島「いや、私は賛同したわけではないが、今の状態だと葉山製薬の方も引くつもりはないらしい。」


だから、私もどこまでできるかわからないと言う。

月島「ただ、私は、本来この計画には反対だ、
だから、その姿勢を崩すつもりはない。」

そう言うと、二人は少し安心したような顔をする。


ただ、今後私もそうすべきかは、わからない・・
今日の作業は、書類関係のほうが多かった。ずっとデスクにうつぶしていたので、気分転換がてら伸びをする。


五十嵐「お疲れ、茶、入れたんだが、飲むか?」


海里「うん、いただくよ、ありがとう」

五十嵐君にもらった茶をすする。
暖かい茶が喉を通る、おいしいな。



海里「やっぱり、お茶に限るけど、私は、茶室で入れたお茶が一番だな。」

五十嵐「お前、茶道やってんのか?}


海里「まぁ、趣味で、
他に盆栽、あっあと囲碁も好きだな。」

五十嵐「お前、若いのに趣味がじじくさいな」

なんかよく言われるけど、私はこれが結構気に入っている。
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