カレイドイヴ
□嵐の予感
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月島さんとデートをした後、私は、CUEの人と女の子二人にいろいろと質問攻めされた。
というか、この人たち全員で図っていたな・・。
それまでは、とくに大きな事件もなく、私たちの出番もそこまで多くはなかった。
ただ、最近・・、気のせいかな?
なんか、誰かに見られている感じがするんだよね。
そして、ふといつも後ろを振り返ってしまう。
翼「海里ちゃん、どうしたの?
最近、いつも後ろばかり気にしているみたいだけど。何かあった?」
海里「いや、誰かに見られている感じがするんだけど・・・」
翼「そんな感じはしないけど。
大丈夫?疲れているんじゃない?
海里ちゃん、いつも気を張っているみたいだし」
海里「そうかもしれないね、今日は早く寝ようかな。」
翼「そうだね、そのほうがいいよ。」
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真柴「それで、月島さんどこまでいきました?」
月島「何がだ?」
真柴「何って。海里ちゃんとに決まっているじゃないですか?
月島さん、こういうこと奥手だから。」
月島「やっぱり、この前のことはお前たちの仕業か」
真柴「でも、結構いいところまでいったんでしょう。海里ちゃん、とてもうれしそうでしたし。」
月島「まぁ・・」
真柴「月島さんも自分の気持ちに気づいたんじゃないんですか。
それに、手を離したら取り返しがつかなくなりますよ。」
月島「・・・・・・・・・・・」
真柴 SIDE
それっきり、月島さんは黙ってしまったけど、たぶん、お互いとも自覚はできてきているとは思うんだ。
でも、なぜか、二人とも伝えるのを怖がっていると俺には思えた。
近頃、一般人が何かに憑かれたように暴れたりして、数々の傷害事件等を起こす事件が連続で起きるようになった。
捕縛した犯人を捕まえてもその時の記憶がないとか、わからないとの一点張りだった。
あまりにの件数にさすがに警察でも手が追い付かなくなったのか、CUEにその事態収束の指令が下った。
江波「最近、民間人が立て続けに傷害事件を起こしているのは知っているな。
さすがに警察の手におえなくなったようで、我々にもその事態収束の指令が下った。
これ以上、一般人の被害を増やさないためにも諸君の活躍に期待している。」
全「はい。」
月島「では、二人づつで行動してもらう。
何かあれば、連絡をとるように。」
五十嵐君と鷹宮さん、真柴さんと村瀬さん、
月島隊長と私、
ちなみに翼ちゃんは別の指令があって今はいない。大丈夫かな?
そして、私たちは、犯人を捜すために町にそれぞれ出払った。
海里「今まで、同様の事件が何件も続いたっていってましたけど、犯人の特徴とか。共犯だったということはなかったんでしょうか?」
月島「あぁ。犯人たちは至ってふつうの一般人なんだが、とても、何かをおこすようには見えない。
ただ、その時の記憶が抜け落ちているというからなんの共通点も見いだせない。」
海里「サイコパシーみたいですね。」
月島「あぁ、だが、所詮人間だ。元締めの奴を捕まえさえすればすべてわかることだ。
ただ、善良な一般人を利用していることだとすればそれは許されざることだ。」
そういうと、月島さんは悔しそうに唇をかんだ。