テラフォーマーズ

□出陣
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回想

U-NASA


蛭間七星


『これがエイリアンエンジンウイルス、流行が危惧されている新種のウイルスです』

『致死率100%、その存在はまだ公にされていません』

『42年前に突然現れそして20年前からその数を急激にやしています。つまり…』



アシモフ『艦長のせいじゃん』

ミッシェル『口を慎め ロシアのジジイ』

アシモフ『怒られちゃった 自分の娘と同じくらいの子に』


蛭間七星

『だから皆さんに行ってもらうんです 火星へ 人類の生き残りをかけて』


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西暦2620年


小町「乗組員諸君…艦長の小町だ。本艦は自動操縦で火星へ向かっている
・・・あとは39日後に火星に着くまで居住区で過ごしてもらう。
幹部エリアは原則的に立ち入り禁止だけど何かあれば遠慮なく知らせてくれ。

ちなみに幹部のなかで独身なのはミッシェルとジョセフと…そして俺だ!遠慮なく…なっ!」


ベガ「何いってんすか、あの人・・」

ジョセフ「ベガちゃんなら俺も大歓迎
だよ。」

ベガ「結構です。」

ジョセフ「つれないなぁ。」

ベガ「ってゆーか、私ここでいいんですか。」

ジョセフ「いーのいーの。君は僕の補佐として
準幹部だから。」

小町「いやぁ、皆そろったな。では、改めて
よろしく頼む。

計画については、以前知らせた通りだ、まぁ、
到着までは、気を休めていてくれ。」


さすが、幹部だけあるだけか皆貫禄がでている。
そんなかんだで私も一休みすることにした。
ベガ「う〜ん。暇だし。探検がてら散歩してこよう。あっ。一応シャボン液も補充しておかなくちゃ。」

そうして廊下を歩いていると日本人の女の子ともうひとりあれは、日本でいう古来の服装?みたいなのを着ている男性がいた。
なんか、呪いみたいなよくわからないことをしているけど。

不思議に思い、近づこうとしたら

水無月「何のようだ」

ベガ(えっ!ここからかなりの距離があるのに何でわかったの)

水無月「私は陰陽師だからな。気を読むことなどたやすい。先ほどの顔合わせにいたな。
たしか、私と同じ補佐のベガ・A・ツェペリだな」

ベガ「そういう貴方は、1班の補佐 安倍
水無月さんよね。」

水無月「ふん、まぁ先ほど紹介はあったが
改めてよろしく頼む。」

ベガ「こちらこそ、よろしく。ところで、隣にいるその人が誰?かなり制服じゃないみたいだけど。」
水無月「こいつは私の式神、乾慶次。
まぁ、私の分身みたいで臣下みたいなものだ」

ベガ「へぇ、これも術というやつなの?」

水無月「あぁ、日本古来よりある陰陽道の
呪術と思ってくれていい。
私の家は、日本ではかなりの名門の部類だからな。」

ベガ「へぇ、すごいのね。私も手術以外に波紋っていう手法があるの。」

水無月「波紋?」

ベガ「中国名では、仙道というらしいんだけど私の家で代々伝法されてきた技よ。
呼吸をもとに太陽エネルギーをもとにした技よ。ちなみに私はシャボンに波紋を込めるの」

水無月「そうか、いろいろと深いものだな、私は、長い間、あるところから動かなかったからあまり浮世のことはわからないのだ。
いろいろと世話になるかもな。その時はよろしく頼む。」

ベガ「うん、わかったわ。じゃあ、お友達になりましょ。私のことはベガと読んで」
水無月「いいだろう、私も水無月と読んでくれてかまわない。」

そう言って私達は握手を交わした。幹部の中で友人と呼べる人ができたことに私は嬉しさを噛み締めた。


ベガ「そういえば、ミッシェルさんから聞いたんだけど、部下の女の子で艦長に恋している人がいるんだって。」

水無月「それは、めでたい。よし、恋愛にきく呪いをかけるぞ。」

乾「はっ、主」



なんて、いっている水無月ちゃんは案外世話焼きなのかもしれない。式神の乾さんまでノリノリだし。
私より2つ年下みたいだけど私よりずっと大人っぽい。ずっと、大変な修行をしていたらしくその腕前や乾さんの行動からも理解できた。
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