テラフォーマーズ
□災いの星へ
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倉庫
燈「やっぱり、こいつらは薬の価値を知って
やがるな」
2対2だが、マルコスは薬がない状態。そんな状態で奴と対等に攻撃するにはこちらの方が不利になる。
すると、今まで薬を壊していた奴らがなぜか目の前で粉々になった。
本当に一瞬の出来事だったので何が起きたのかまったく理解できなかった。
マルコス「えっ、なんで。いきなり粉々になって。」
燈「俺はなんもしてないぞ。」
すると、ドアの方から隊員らしき人が入ってきた。
水無月「やはり、薬の価値を知っていたということか、虫頭でもそのくらいはわかるのか」
乾「あっー、主。これかなりやられましたね。
床がひどい状態です。」
入ってきたのは、小松艦長の補佐である安倍水無月さんとさっき、見た袴姿の男がいた。
水無月「くそ、薬もかなりやらちまってるな。こちらとしてもこいつがやられちまうといろいろと不都合だな。直しておくか」
そういうと、水無月さんは、右の人差指と中指を揃えて、何か呪文?みたいなことをブツブツいうとふっと指を差し出すと、壊れた薬がうそみたいに液体も容器ももとに戻った。
俺たちは空いた口がふさがらなかった。
乾「さすがです、主、お見事です。」
マルコス「す、すげぇー、何したんだ。あの人」
水無月「よし、持てる分だけの薬を持って行くぞ。お前らっ。」
燈・マルコス「はいっ」
薬を脇に抱え、俺たちは部屋を出る準備をした。すると、反対側の外から誰かが入ってきた。俺は、まさかまだ奴らか、と思いおそるおそる振り返った。
小町「やはり薬のことを知っていたか。水無月お前が来てくれて助かった。」
水無月「あぁ、やつら、来たときには、薬をめちゃめちゃに破壊していた。おそらく、奴らの間にも情報が行き届いているようだな。
艦長、今から我々も居住スペースの方に薬を持って向かいます。よろしいか。」
小町「よし、わかった。持てる分だけもってくぞ。」
そういうと俺たちは持てる分だけの薬を小脇に抱えた。
マルコス「そういえば、水無月さんが壊れた薬を直したんですが、あの人何者なんですか」
燈「あぁ、何もしないで奴らを粉微塵にしたり不思議な術を使ってたりしました。
それと、水無月さんについている人誰なんすか。隊員には見えませんけど」
小町「あぁ、あいつは陰陽師っつー、日本古来伝統の呪術師みたいなもんだ。
まぁ、その中でも名門の安倍の末裔らしい。
俺から詳しく話せんがその実力は一族でも指折りらしくモノホンだ。
っで、あいつの側にいるのは式神っちゅうやつで乾晴嵐。まぁ、簡単にいえば水無月の分身で臣下ってところだな」
マルコス「へっ〜。なんかよくわからないけど
すごい人なんだな。」
そんなことを話しながら俺たちは走った。
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居住スペース
ミッシェル「ちっ。多いな。そもそもいつからいた どこから入った」
そこらへんにいた奴を捕まえ一気に切り捨てる。
あたりは、隊員の遺骸と隊員に迫るテラフォーマーがいる。
ミッシェル「ちっ。しょうがねぇな。」
舌打ちをするも、後ろから聞きなれた声が聞こえた。
ジョセフ「ミッシェルさん。あとは俺に任せてよ。」
いつの間にか他の幹部連中も到着していたらしい。