テラフォーマーズ
□天から堕ちた神
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再びバーにて
七星「ところで、マーズランキングにおいて新たに最近になって上位に組み込んだ者がいることはご存知で。」
本田「いいや・・・・。」
七星「1位 ジョセフ・G・ニュートン、2位
アドルフ・ラインハルト・・と言ったように今までの通りの彼らが君臨していたわけですが・・・。
最近になってその上位に割り込みのような形で入った者がいるんですよ。」
本田」「・・・・・」
七星「気になりますか。」
本田「まぁ。」
七星「2位、安倍水無月、彼女は、元々日本の神職というより、陰陽師だったのですが、今回の計画に参加してくれました。
以前からも一族の中でも指折りの実力者だったそうですよ、」
本田「そこまでの人間が火星に行くメリットでもあるのか。」
七星「自身の意思か、若しくは黒幕か。ですかね。」
本田「黒幕?」
七星「琵琶の湖には、昔からこんな言い伝えがあるようですよ。
何でも、300年に一度、封印していた怪物が眠りから目を覚まし地上に現れる時が、」
本田「それは、あくまで言い伝えで何も、実際にそれがあったかどうかなんて。」
七星「あったようですよ、安倍一族含めてその方の一族がひた隠しにしているようですが、・・・」
本田「その怪物と彼女が一体何の関係が・・・・・。」
七星「持っているんですよ。
器をね。」
本田「器?」
七星「私も詳しいことは知りません、なんと言っても彼らのガードは固い。
人間の次元を超えた、魔術と言った分野と言ってもいいでしょう。彼らには科学技術の術が利かないのですが、
ですが、以前そのうちのだれかが、ふいにもらしたことを聞いたのです。
彼女が器であると。
彼らのあの同様から見るに、私の推測なのですが、彼女がその怪物と何か関わりがあるのは間違いないでしょう。
何よりも彼女の手術に関しては、他の隊員と異なることがあるからです。」
本田「違う点?」
七星「人為変態ですが、他の隊員がかろうじて
人間の大きさを保ってのに対して、
彼女は、その生き物そのものに変身してしまうんですから。
・・・・・・それも、怪物なみのサイズで・・
それこそ、地に堕ちた神同様にね。」
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