カレイドイヴ

□想いはすでに
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海里「そうじゃないと思う。ただ、私が隊員だから。

それに私、まだ体格こんなんだからいざという時に役にたたない。

だから、月島さんは、私を一隊員を隊長として育てる義務があるっていうか」


莉桜「はーっ。やっぱり、当の本人達はまったく気がついていないのね。

これも、真柴さんの情報通りだわ。」


莉桜「よし、この安川莉桜様に任せなさい。
あなたたちを全力で応援するわ。
翼もお願いね!!」


翼「もちろん!!」


なんか、二人でめちゃくちゃ乗り気になっているんだが・・・

なんだ、これは?

翼「それで、海里ちゃんは、月島さんのことどう思っているの?」
海里「ただ、頼れる先輩で、一緒にいると安心する。

頭を撫でてもらうととても心地よい。」

自然に頬が少し赤くなっていて、笑がこぼれていた。

その様子をみて、二人は顔を見合わせて、にやりと笑う。

海里「なっ何?」

莉桜「よし、これは、ますますくっつけたくなったわ。」

翼「うん、私も全力で応援するよ。」

海里「えっ、いいよ。」

莉桜「じゃあ、もっといろいろなことを聞かせてね、
(あっちの方は、真柴さんに任せて・・)

さぁさぁこっちこっち」


といって二人に押されて促される形になる。

でもなぜか、とても嬉しかった。
普通の人間として関わってくれるこの子は
今までの経験からすれば、ありえなかった。

だから、言葉としてポツリと「ありがとう」と
出てくる。
翼SIDE

久しぶりに莉桜ちゃんに会った。
高校時代からの親友で、同じ部に配属された。

何か、困った時があると相談に乗ってくれる頼もしい存在だ。


そこで、海里ちゃんと月島さんの話が出た。

私はまだ、入ったばかりであまり知らないけど、ここ数週間みただけでも、二人はなんか特別な感じに見える。


訓練中では、月島さんも厳しいし、海里ちゃんもCUEの腕のたつ隊員だ。

でも、訓練をいざ離れると二人はお互いをとても想い合っているように思える。

月島さんは海里ちゃんのことをいつも気にかけているし、海里ちゃんもそれにいつもあまり笑わないのに自然な笑を見せている


それに月島さんも頬を緩めている。


私としては、海里ちゃんや月島さんには幸せになってもらいたい。


だから、莉桜ちゃんと二人をくっつける作戦に大賛成した。


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真柴「ねぇねぇ、月島さんってさ、
誰か好きな人いる?」

月島「なんだ、急に、お前じゃあるまいし、
私には、そんな暇はない。」


真柴「ひどいんなぁー。

月島さんも自覚ないのかぁぁぁ」

月島「だから、なんだというんだ」

真柴「えっーーー。だってさ、
月島さん、単刀直入に言うと、海里ちゃんのこと意識しているでしょ。」


すると、月島が書いていた書類からペンが思い切りずれた。

(あっ、思いっきりわかりやすい)

まぁまぁ、長い付き合いだけど、月島さんがこんなに動揺した姿をみるのは初めてかもしれない。

よし、もうちょっと、突っ込んで聞いてみよう

真柴「だってさー。海里ちゃん、かわいいし、強いし、まさにスーパウーマンって感じだよね。

結構、人気あるんだよね。」
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