カレイドイヴ

□つかの間の休息
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真柴「だったら、俺たちに明日付き合ってくださいよ。

たまには、一緒に外に出ましょうよ。」

村瀬「そうです、僕も一緒に行きます。」


めずらしいな、この二人が誘ってくるなんて・・

いつもは、二人でどっか行っているのにな、
でも、まぁいいか。たまには

最近、いろいろ立て込みすぎて部下とどこかに行くということもなかったし、気分転換をはかるのもいいな。


月島「いいだろう。で、どこにいきたいんだ。」


村瀬「それは」

真柴「あーーーーーっ」

村瀬が何かをしゃべろうとしたところ、真柴が村瀬の口元を抑えて引きずっている。
真柴「じゃあ、明日指定した時間に迎えに来るんで、待っててください。
迎えに来るんで。」


そう言うと、二人は慌てて部屋から出て行ってしまった。



村瀬「何をするんですか。拓海」

真柴「それは、こっちのセリフだよ、洋。

もう少しでバレルところだったじゃん。」

村瀬「別にいいじゃないですか。」

真柴「それじゃ、だめだろ。

あの人のことだからいかないとか言い出したらだうすんだよ。」


村瀬「・・・そうでした。すみません。」


真柴「いや、ばれてないからいい。それより、あっちの方は上手くいったかな。」
廊下で洋と話しているとちょうど、五十嵐と出くわした。

五十嵐「村瀬さんに真柴さんじゃないですか。
どうしたんですか、こんなところで?」


真柴「おーーと、いいところに五十嵐君、

君も明日キューピッドの役にならない。」

五十嵐「キューピッド?
なんですか、それ」

村瀬「要は、月島隊長と海里のきっかけをつくろうということです。」

五十嵐「なるほど。面白そうですね。俺も手伝います。」

村瀬「意外ですね、君なら興味がわかない話とばかり思っていましたが。」

五十嵐「それを言うなら、村瀬さんこそでしょう。」

村瀬「僕は、普段お世話になっている月島さんには喜んでもらいたいというか、幸せになってほしいだけです。」

真柴「相変わらず、お前、物言いがストレートだな。

普通照れるだろ。そういうセリフをはくのって。」
村瀬「いえ、僕は事実を言ったまでですから。」

五十嵐「それをいえば、俺も同じですよ、月島さん、あいつといるとき、とても優しく笑っています。


海里も、今まであまりいい想いをして生きてこなかったから、感情がないっつーか。

ただ、月島さんといるときだけは、喜怒哀楽ができているっつーか。


とにかく、二人が一緒にいると楽しそうっていうか。」


真柴「そうそう、俺たちもそうだよ。だから、明日はよろしく。」

五十嵐「で、なにをするんですか?」

真柴「それはね・・・」
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