黒子のバスケ
□微睡み
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花「保健室で騒ぐんじゃねぇよ」
貴「ぎゃあぁぁぁ!オタマロが覚醒したぁ!」
花「誰がオタマロだ!」
ん?今、騒ぐなって言った・・・?
血の気が引いていくのが分かる
貴「あのさ・・・どっから聞いてた?」
花「ああ、悪童も寝顔は可愛い・・・」
貴「全部じゃん!起きてるなら言いなさいよ、バカマロ!」
ポカポカと目の前のバカを叩きながら顔が火照っていく
花「ってーな、病人叩くんじゃねぇよ」
こんなに見事に長年の思いがバレることが他にあるだろうか・・・
貴「うっさい・・・バカ・・・」
花「お前泣いてんのか?」
貴「な、泣いてない!これは・・・心の汁だ!」
花「微妙に気持ち悪いな・・・」
零れ落ちる涙を拭いながら
貴「私、授業戻るから・・・あんたは少し寝てなさいよ・・・この手離し・・・」
言葉は続かなかった
続けることは出来なかった
なぜならその口は塞がれていたからだ