黒子のバスケ

□テディベア
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紫「ねー、御影ちーん」

貴「・・・なに?」

紫「あそぼーよー」

貴「今、本読んでんだけど・・・」

え〜、と私の彼氏、紫原君は

口を尖らせる

今、ちょうど主人公とその仲間たちが

敵の本拠地へ向かうところなのだ

ここでお預けなんて考えられない

尚も声をかけてくる紫原君を

適当にあしらいながらも

本を読み進めていくと

不意に体が宙に浮き暖かい

何かの上に座らされた

突然のことに驚き見上げると

妙に機嫌が良さそうな紫原君と

目が合った

紫「御影ちんかわいー人形みたーい」

貴「ちょ、離してよ」

紫「やだしー」

腰に回された腕を解こうとするも

逆にぎゅっと抱きしめられてしまった

腕を解くのを諦め、読書を再開すると

サクサクと上から音がしてきた

貴(本にカスがかかるんですけど・・・)

言いかけた言葉を飲み込み

こんな休日も悪くないか、と

お菓子を貪る小さな巨人に背中を預け

また再び本の世界に思いを

馳せるのであった・・・

──────────────Fin
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