好きなんだ。
□飴。雨。
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「総悟。見回りだ。」
そう言って俺の部屋の前に現れるマヨ方。
「…分かってらァ。」
そう言って俺も準備を終わらす。
「今日はサボんじゃねーぞ。」
いつもどうりな日常なのに、
俺の心臓はバクバクする。
この心音が土方のヤローに聞こえないか心配で、いつもより素っ気ない態度をとってしまう。
「…当たり前でさァ。」
土方のヤローを意識し始めたのは、つい先週のことである。
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「おい!!総悟!!てめぇまた建物ブチ壊したなぁぁぁ!?」
そう叫んでこっちへくる土方から逃げようと走り出す。
ちょうどその日は雨が降っていて、小雨だったので俺は屯所の庭にでた。
「死ね。土方コノヤロー!!!!」
俺はそのまま土方に向かってバズーカを打とうとしたら、足を滑らしてしまった。
「…!!バカやろぉ!!」
そう言って、土方は俺の腕を掴み己の方へ引き寄せた。
そうすりゃ俺の体は土方の胸の中にあった。
「ったくお前は…もうちょっと周りを見て行動しろよ。」
あっぶねぇなぁ。なんて呑気に言ってるヤローは雨に濡れ少し、その…
エロかった。
黒い綺麗な髪は水に触れたため、白い女のようなスベスベとした頬にくっついている。
いつもの制服の上着は脱いでいたみたいで、白いシャツも雨を含んで土方の引き締まった腕が透けていた。