好きなんだ。
□エイプリルフール
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「土方さーん、今日って何日ですかィ?」
俺の部屋でのんびりとしていた総悟は俺に尋ねた。
「あ〜えっと、4月1日じゃね?」
俺は隊服のポケットにあった携帯電話を取り出し、確認した。
日付の下には23:57と書いてあった。
「つか、総悟 いつまでここにいるつもりだ?」
俺は書類書きをしていた手を止め総悟に体を向けた。
「もーちょっとまででさァ」
「ふーん。まぁいいけどよ。暇じゃねぇの?」
俺はずっと書類書きだし、この部屋には特に何も置いてはいない。
あるとしたら、机と棚、そして総悟の下にある布団だけ。
「別にいいんでィ。
…ってか、俺は土方さんに言いてェ事がある。」
そう言う総悟の顔はいつもと違いとても真剣な目をしていた。