よーせんらいふ!

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「今日の朝練はこれで終了ー!」



私の声で、朝練は終了した。
みんなそれぞれタオルで汗を拭いて、ドリンクを一気に飲む。



「うんうん、みんな体力上がってるねぇ!」

「朝っぱらからキツイアル。もっと練習メニュー減らせ」

「ちょ、いきなりアルアル口調外さないでよ。ガチで怖い」

「……」



うん、まあ朝練って朝早いしうちの部活の朝練はハードだけど。でも朝練やれって言ったの雅子ちゃんだし。あの人怖いんだもん。



「げ、ここのバスケ部朝練あんのー?」



ん?



「ダルいなー……けど赤ちんが続けろって言ってたし……」



こ、この声は、



「敦!?」

「あ、いたいた、雅ちーん」



いやマジで?ここ東京?あれ、秋田だよね?

何で中学ん時の後輩の敦がここに?

ていうか……



「でか!アンタでか!伸びたねぇ身長!」

「うん。208pだよ」

「劉よりデカい!」

「りゅう?」

「……誰アルか、この生意気な紫」

「あ、これだよ劉」

「ふーん」

「物扱いするなアル」



敦は随分大きくなっちゃってまぁ……



「雅ちんは縮んだね」

「ぷっ」

「そこに直れクソガキ。劉、何吹き出してんの」



みんなしてチビだの縮んだだの……
こ、これでもギリギリ160pあるんだからな…



「お前ら何しとるんじゃい。さっさと教室戻らんか」

「あ、アゴ村先輩」

「頼むからその呼び方止めて」

「何こいつー。顎割れてんじゃん」

「うぐっ…キセキの世代はなんて生意気なんじゃ……」



キセキの世代。
敦は天才バスケチームの1人で、たぶんスポーツ推薦でここに来たんだと思う。まあ敦はスポ薦なんかなくても頭いいからどこでも行けるだろうけど。

ていうか凄い偶然。マジで奇跡!



「知り合いアルか」

「うん。帝光の時の後輩」

「だから生意気アルな」

「それどういう意味」

「早く教室戻るアル。授業に遅れるアルよ」

「あ、待ってよ劉!敦、また今度ね。劉ー!」



あれ、敦ってたぶんバスケ部入るんだよね。うおー、また一緒にバスケできるんだ!あ、でも私はマネージャーだった。

いや関係ないね。敦は身長も伸びたし、技の伸ばしがいがありそうだなぁ…
 

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