よーせんらいふ!

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「キミ可愛いね!俺らと遊ばない?」

「遊ばねえ」

「あ、福井先輩」

「さっさと来いちんちくりん」






「そこのキミ、モデルやってみない?」

「えー、どうしようっ」

「雅がこれ以上人気になったら一緒にいれる時間が減るから嫌アル」

「超可愛いこと言っちゃう劉のために止めときます」

「えっ」






「お嬢ちゃん、2万でどう?」

「この子はそういう子じゃないわい!!」

「おー、ゴリ先強い!」






「甘〜いお菓子になってみない?君なら売れるよ〜」

「え、お菓子になるってどうなるんですか?焼かれるんですか?」

「何マジメに返してんの〜。大体雅ちんは俺の何だから買われちゃダメだし。俺が買うし」

「敦に買われたら一瞬で食べ終わっちゃうよ」

「味わって食べるに決まってんじゃーん」





















「と、まあこんなんじゃが…」

「アイツ……」

「ナンパされすぎアル」

「目ぇ離せらんないよねぇ」

「雅は変態に好かれやすいアル。可愛すぎるアル」

「前々から思ってたけど、劉ってバカ正直にちんちくりん大好きだよな」

「正直になれずにいじめるよりマシアル」

「劉ちんも雅ちんのこといじめてんじゃん」

「あれは愛故アル」

「雅ちんのこといじめていいのは俺だけだし」

「アツシ、同中の後輩だか何だか知らねーけどな、年功序列っつー言葉を学べ。ちんちくりんは俺の玩具だ」

「玩具とか言ってる時点で最低アル」

「ワシからすれば、お前らも変態の部類なんじゃが…」

「「「黙れゴリラ」」」

「何でワシが睨まれるんじゃー!!」

「大体、オメーがアイツといると誘拐犯と小学生にしか見えねーんだよ」

「犯罪アル。雅に近付くなアル」

「お菓子なくなっちゃった〜」

「お前ら主将なめきっとるじゃろ!雅を不純な目で見とるお前らとは違うわい!」

「不純なのはお前の存在アル」

「存在否定!?」

「えー、なになに、何の話ー?」

「雅ちんおかえり。お菓子持ってない?」

「え、うーん……あっクッキーならあるよ」

「わーい」

「ってオイ待て。それいつ買った?」

「さっき家庭部の男の子からもらいました」

「食ったのか?」

「試食で1つ食べましたよ?感想求められたんで」

「吐け。今すぐ吐け」

「えっ福井先輩そんなにクッキー食べたかったんですか?」

「いらねーよ。人からもらったもんなんか何入ってるかわかんねーだろうが」

「雅、これ全部飲むアル」

「劉のスポドリじゃん」

「浄化アル」

「何を!?」

「このクッキーは責任持って俺が食べるから大丈夫だよ〜」

「全然話がわかん、なッ、てゆか、劉、スポドリッむりやり突っ込んでく、ガフッ!?」

「大人しく飲むアル」



この後、監督が体育館に来るまで雅はスタメン分のスポドリを飲まされたそうな。



「こ、殺される……」
 

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