よーせんらいふ!

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「おいコレ!いーもん見つけたぜ!雅がモデルの同人!」

「えー、雅ちんはこんなビッチみたいな顔してねーし。」

「これどうしたアルか」

「同じクラスの奴が書いた雅の同人を拝借してきたんだよ」

「それつまり奪ってきたってことアルよ」

「設定は忠実だぜ?バスケ部のマネージャーがスタメンに犯されるっつー……あ、岡村はいねーけど」

「岡ちんいたらソレもう獣姦じゃん」

「気色悪ぃな。とりあえず読んでみようぜ。ちゃんと俺らも出てるらしーし」


















〜30分後〜


















「ちょ、俺今日部活出れねぇかも…」

「この本焼き増しとかしてくんないの?」

「是非ワタシとの同人も書いて欲しいアル」

「めっちゃエロかったし。雅ちんもあれくらい厭らしくなんのかなぁ」

「日本のエロ本はクオリティが高いアル」

「ソレが日本の文化だからね」

「そうそう。日本って無駄に漫画とかのクオリティ高、…………」

「部活に来ないで何してるかと思えば……」

「雅ち、」

「これは誤解アル別に何もしてないアル今行くとこだったアル」

「じゃあ早く来ないと。雅子ちゃんに怒られるよ?」

「……あれ?」

「お、怒らないアルか…?」

「え?何を?エロ本のこと?」

「……」

「健全な高校生にエロ本見るなって方がおかしいですよ」

「……そう言えば、雅ちんはそういうの気にしない人だったね」

「部活に遅れてまで見るのはどうかと思うけど」

「さー部活行くぞお前らー!」

「張り切って練習するアルよ!」

「お菓子食べたい〜」

「ていうか、これ何の本?」

「「「あ」」」

「……“部活ハプニング!?美人マネージャーがスタメンに犯される!〜君の下のお口にダンクシュート〜”…?」

「あ、あの、それは……」

「これ、福井先輩…?こっちは劉、この髪が少し長いのは敦、だよね?」

「えっと〜……」

「この押さえつけられてる子、」

(ワタシは知らない持ってきたのは福井アルワタシは見ただけアル)

「ッ〜〜〜〜!!!」

「お、おい、超顔真っ赤…」

「落ち着いてよ雅ちンブフッ!?」

「なんつーもん見てんだお前らぁぁあああ!!!そこに直れぇぇぇぇい!!!」



雅からの説教30分。

岡村からの説教30分。

部活に遅れたが故の荒木監督からの説教1時間。

計2時間。ずっと正座だった3人は部活を早退した。

その後ろ姿は、まるで生まれたての小鹿のようだったと人々は語る。
 

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