よーせんらいふ!

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「主将達とマネージャーって、何でそんな仲良いんスか?」





















「って言われたんじゃが、ワシらはいつから仲良うなったんかのう」

「さー…いつの間にか?」

「アレだろ。コイツが入学してすぐ───」






























「うぉぉぉぉぉ!!」



ドドドドドドッ



「追えー!帝光中女子バスケ部主将を逃がすなぁぁ!!」

「ヘッヘルプミー!!」



月バスに載った程の実力があるのなら、とかで私は女バスの人達に追いかけ回されてます。秋田の人怖い。ていうか陽泉の人達怖い!


難とか撒こうと角を曲がった時、



「おわ!?」

「うおッ!!」



ドサァッ



人にぶつかってしまった。
そう、それこそが福井先輩。この時はまだ優しいイケメンだと思ってたのに…

全力疾走の勢いのまま突っ込んだから、福井先輩を押し倒してるみたいになっちゃった。



「危ねーな。ケガねぇか?」

「ごっごめんなさい!でもちょっと今急いでてっていうか追われててッ…」

「……お前、噂の1年か」

「噂?」

「帝光中女子バスケ部主将だったんだろ?」

「は、はい」



まさか、女バスに引き渡す気じゃ……



「岡村!調度良いときに通ったな」

「何じゃい福井」

「コイツ女バスの連中に追われてんだ。匿ってやりてーんだが、どっか良いとこねぇか?」

「言うてもなぁ……もうあそこまで女バスの連中が来とるし、今更逃げれないじゃろ」



と、アゴ先が言い終わると同時に女バスの人達が来ちゃいました!

とりあえず2人の後ろに隠れて、なんやかんや言われてることを受け流すものの、このままでいるのもこの2人に迷惑をかける。どうしようかと悩んでいると、福井先輩が口を開いた。



「悪ぃな女バス!コイツはウチのマネすっから女バスには入れねぇんだ!」



……はい?



「何よ!先に目をつけたのは私達よ!」

「いーや。俺はコイツとずっと前に約束してたんだぜ。“一緒の高校に入ったら、バスケ部よマネージャーする”ってな」

「私貴方と初たぎゃふッ!」



初対面ですよね?

って言い終わることもできずに頭叩かれた。この暴力男め。



「面識あるなんて信用できないわ」

「疑うのかよ。コイツとは昔馴染みだぜ。岡村には話したよな?」

「!? あ、あー、あれじゃろ?お前が中学の修学旅行で東京行った時に仲良くなったっちゅー…」



修学旅行で来てた男子と仲良くなった覚えはないけどね。



「一目見て、俺の運命の相手だってわかったからな」



どこぞの残念なイケメンみたいな事を言いながら、私の肩を抱く福井先輩。まあこの時は名前知らなかったんだけどさ。

然り気無く耳元で「話合わせとけ」って言うからちょっとときめいたのは内緒。だって今じゃこんなちんちくりんで暴力男だけど、顔と声は無駄にイケメンだからね。



「まっまさか本当に同じ高校に通えるなんて思ってなかったよー!頑張ってマネするから!」

「頼もしいな!今から入部届け出しに行くんだ。じゃーな、女バス!」



で、3人で職員室の方に歩いてったら何故か女バスの人達がついてきて……

本当に私が入部届けを出すのか確かめていたようで、逃げれなくなった末に私はマネージャーとして入部届けを雅子ちゃんに出した。

つまり私がマネしてるのは成り行きってこと!






























「それがきっかけで俺らは知り合った訳だが」

「福井先輩が下手な言い訳したせいでマネしてるんだって散々文句言ってた記憶があります」

「言われたな。しかも岡村のムリヤリ設定に合わせた結果、俺とちんちくりんがデキてるっつー噂になって」

「修学旅行で知り合ったって、結構ムリありますもんね」

「し、仕方ないじゃろ。福井が急にふってくるのが悪いんじゃ」

「まあ、雅にとっちゃ光栄なことだろ」

「は?」

「俺だって案外モテてんだかんな。そんな俺の彼女だって噂なら嬉しいだろ」

「最初は優しい先輩かと思ってたけど、真逆だったから別に。相容れないカップルだなぁとは思ってました」

「良い度胸してんじゃねーか」
(本当に付き合っちまえば良かったな)

「アゴ村先輩は第一印象からゴリラだったし」

「ワシはどう足掻いてもゴリラなんかぁぁぁ」

「そろそろ雅子ちゃん来るから準備しなきゃ!」

「おーし、アップしとくかー」

「福井、ワシはどうしたらゴリラじゃなくなるんじゃろ…」

「とりあえず改造手術してもらえよ」

「整形じゃなくて!?」



君と僕が出会ったきっかけ@
 

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