よーせんらいふ!

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「合宿か…」

「ん?どうしたんじゃ、雅」

「ゴリ村先輩、」

「合宿で何か悩みがあるんか?」

「……」

「?」

「合宿……あれだけの予算をもらっていながら、部屋ケチって2部屋しか取ってくんないんですよ、雅子ちゃん」

「? 何か不都合があるんか?」

「当たり前です!2部屋ですよ2部屋!」

「ま、まあ女性と男性は普通分けるからな」

「その別け方が問題なんです」

「どういうことじゃ?」

「雅子ちゃん、自分は1人部屋にしやがったんです」

「1人部屋?」

「2部屋のうち1部屋を1人で使うんですよ。つまり私はアンタ達と同じ部屋なんです」

「!? それはマズイ!」

「別に男子と同じ部屋なのは良いんです。……ただ…」

「いや、良くないじゃろ!」

「それよりマズイのは、今年は敦がいるということです…」

「……紫原?」

「敦……隙あらば私を襲おうとするんです……」

「襲、ええ!?」

「忘れもしない中学の時の合宿…。部屋に私1人だったときに襲われかけ、ミーティングで呼びに来た虹村に助けられ……その後も何度か……」

「そ、それは、マズイな……」

「アゴ村先輩!」

「はい!!?」

「雅子ちゃんはもう何を言っても私と同室にはしないでしょう。だから、今からもう布団の配置決めてていいですか」

「お、おう。けど、どうするんじゃ?」

「とりあえず、私は端に寝ます。隣はアゴ村先輩、その隣が福井先輩です。福井先輩はあれでも人が動く気配に敏感ですから、敦が動いたらすぐ気づくでしょう」

「そうじゃな。けど、今の福井に聞かれたら殺されるぞ」

「不吉なこと言わないで下さい。私の前は劉で、隣はたっつん、奥が敦ですね。なるべく遠くに寝ないと」

「それで上手くいくんか」

「全力で上手くいかせます」

「……お前も大変じゃのう…」

「……いいんです」

「「ハァ……」」


















(不憫な主将と苦労人マネージャーがため息ついてるアル)
(ほっとけよ。どうせ予算が足りねぇとかそんなんだろ)
(雅のため息……なんてamorousなんだ…)
(雅ちんお菓子ー)
 

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