仙道 大学編
□conte 01
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そして、もう昔のことだからいいだろうと三井がニヤリ。
「夜にエロトークもしたなあ。神には驚かされたぜ」
「それを言うなら、三井さんは予想通りのエロさでしたよ?」
神も負けていない。
「何!? じゃあ他のやつらはどーなんだよ!」
それに危険を感じた仙道は話の方向をかえようと話題をふった。
「藤真さん、ア〇ックスのあれ、シリーズ化するそうですね」
「おまえ不自然に話題変えるなー。ま、いいや。玲との絡みが評判いいらしくってよ。だんだんエスカレートしてくよな?」
「ホント。何の宣伝なんだか。このあいだは膝枕してあげて……」
されてやったんだ、悪くなかったけどな、と藤真はニヤッと挑発的に仙道を見やった。
「他にはこんなだよ?」と玲は彩子の髪をかきあげ、顔を近づけた。
見つめ合う彩子と玲。何だか卑猥な光景だと、男どもは系統の違う美女二人の構図に目を奪われた。宮城は今の写メ取らせてとリクエストする始末。
「腰を引き寄せる健司の手つきがいやらしくって……」
「仙道よりはマシだろ?」と藤真。
「何だよドキドキしたくせに」
「しませんっ!」と玲と言いあいになったのを花形に制された。
それにしても、皆、ザルだ。酒豪だ。
ビールに飽きてからは、牧は貫禄たっぷりに日本酒に手をだす。神と花形もそれに付き合った。
三井と宮城と仙道は焼酎をお湯でわる。彩子と玲でワインのボトルを簡単に空けそうな勢いだし、藤真はまだ延々とビールを
消費していく。
「玲ちゃん、もったいねーな。充分体育会で通用するぜ?」
三井が玲の飲みっぷりを見て言った。
「お酒やノリなら通用するかも、ですけどね。実力が。それにもう体が悲鳴あげてましたし」
「どっか悪くしたのか?」
「肘がイマイチで」
そうか、と三井は俯きながらグラスに口をつけた。自分と重ねてちょっと神妙な気持ちになっている三井の横で、藤真が何やらコソコソと──
「夜は仙道に悲鳴あげさせられてるんだぜ?」
「やだな、そんな激しくありませんよ」
「おい、もっとちゃんと否定しろ……」