夢物語【アングライフェン篇】

□遊園地(番外篇)
3ページ/8ページ














「まずは、あれに乗ろうぜ!!」
とジェットコースターを指差すドルチェットにメルジーネはチラと後ろを歩いてくるグリードを見る。











「ね……ねぇ、グリードと一緒にいなくてもいいの?」










「あぁ、グリードさんああいう乗り物苦手らしいぜ」










「へ?じゃあ、なんで今日遊園地に行くなんて……」










「メルが忙しそうだからたまには息抜きさせてやんないとなだってさ」










「自分が楽しめないのに……?」











「なんじゃねぇか、たぶんグリードさんはメルに思いっきり楽しんでほしいって考えてると思うぜ」










「私のために……」(……バカ……)






























「ねぇ、こんなの初めて乗るんだけど……」










「いいから、ほら乗ってみろよ」










「う……うん」









とメルジーネは、座席に座り自分の前に安全レバーを降ろす。
(う……なんか緊張する……)










と震えているメルジーネの手をドルチェットが握る。
「!?ドルチェット!?」









「いいから、いいから今だけな、な?」










「し…しょうがないわね……」










とそのとき、ジェットコースターはゆっくりと動きだし、だんだんと上っていく。
「くるぞ、くるぞ」









とドルチェットは隣ですごくワクワクしているのに対しメルジーネは緊張しまくっていた。
(ヤバイヤバイ……)










ガタンッゴーーーーーーーーー)
ジェットコースターは上りきったかと思えば、急加速で落下していく。
「わーやっほーい!!!」










「きゃーーな…なにこれーー!!」










初めての体感、ふだん闘いの中で建物から落ちる感覚とはまた違うもの、なんかこれ…………
「楽しいーーーーーー!!!」










「だろーーーーーーーー!」
























「楽しかったねーー」









「次はあれ行くぞ!!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ