蒼生の錬金術師
□第一カオス
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アルがマスタング大佐たちのところへ向かっている最中、花燐はカオスの気配を感じ、闘いに行ってくるとウィンリィに言う。そこでリンもついていくと言い出した。
「彼女が闘いに行くってのに俺はなにもしないで待ってろっていうのかイ?それは御免だね」
ー……足手まといにならないでよ!ウィンリィゴメン行ってくる!ー
街中を走る二人に聞こえてきたのは悲痛に泣き叫ぶ母と子供の声
「きゃあぁ!!やめて!その子を離して!! 誰か!!」
「お母さん!助けて!僕まだ死にたくないよぉー」
まさにカオスが子供を喰らわんとしてるところだ、花燐は嫌な記憶が甦ると同時にやるせない怒りで咆哮をあげながらカオスの脚を切り、子供を救出する。
そのカオスは自らを[第一カオス南の神朱雀]と名乗り、花燐の力を世界破滅に使うと言い出した。
彼女はそうさせまいと地面の石をカオスの周りを覆いつくし、破壊させようとした。
が、それよりも早くカオスは岩を弾き飛ばし、岩に脚を挟めたリンを狙って突進してきた。
花燐は空気中の水で盾を作り、リンをかばたったが左腕に火傷を負ってしまう。
そんな彼女をカオスは川に放り投げ、リンを喰らおとした時、花燐が川から這い出てカオスを挑発し、リンから離れさせたあと、奴の周りを水で覆いつくした。