蒼生の錬金術師
□強欲な男に
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ウィンリィたちに追い付いたアルはブリッグズ砦が危険なことを伝える、またこの後彼らはスカーの兄の研究書から新たなアメストリス錬成陣を発見する。
ブリッグズ砦ではキンブリーの策略により血の紋が刻まれてしまう。
またマルコー氏たちは北のイシュヴァールの村にエンヴィーを誘い込み、見事撃退、スカーはメイにエンヴィーを持って国に帰るように言う。しかし、メイはエンヴィーにそそのかされ帰る途中でセントラルに行くことを決める。
スカーとマルコーは別行動、アルとウィンリィ、ザンパノ、ジェルソはリオールへ。そこでアルは父、ヴァン・ホーエンハイムに会い、彼の秘密を聞く。
セントラルでは、ビドーがグリードに殺され、グリードはそれがかつての仲間だということを思いだし、リンに疑問を投げかけられる、苦しみと混乱の末、彼はキング・ブラッドレイを襲ってしまう。
−あっ…ダリウスお帰り−
「おぅ、ほらよ治療費だ」
「はい、たしかにいただきましたよ」
「ったく、こんなにぼったくりやがって」
「口封じ代も含めりゃ妥当だと思うけどねぇ」
「まぁな、俺たちのことを詮索しないでくれるからありがたいよ」
「…おい、ダリウス軍に気づかれたな」
「あれ?身分証明書偽造がばれたか?」
−いざってときは私の錬金術でやつらを気絶させるから大丈夫よ−
「花燐……この状況楽しんでるだろ」
−あっわかった?−
ドンドン)
「はいはい……おや、軍人さんどこか悪いので?」
「いや、人を捜している、患者は一人だけか?」
「はい、見てのとおり老夫婦でやっている小さい……」
「入院している者は?」
「奥にふたりいますが……」
と軍人が奥の部屋に入ってきた。
「あの……なにか?」
「……貴様銀行にいた男か?動くな布団からゆっくり両手を出せ、コーエンそっちで寝ているやつも調べろ」
(そろそろ限界かしらね……)
とその瞬間ドアの外からものすごく鈍い音がし、軍人の一人がそちらに向かう。
「ハリス!?誰にやられた!おい!お……ぎゃあぁああ!!」
またしても鈍い音
「コーエン!ハリス!どうした!?貴様動くなよ!」
とその瞬間壁から手が出てきて、軍人の首を絞めはじめた。
「何……おぶっ!!げっ……」
「あ〜あ、全部一人でやっちまいやんの、あんまり無理すんなよ、まだ体力戻ってないんだろ」
「病人扱いすんな!もうバリンバリンの本調子全開だぜ!」