蒼生の錬金術師

□託し消え去る命
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マスタング大佐はホークアイ中尉他数名とテロを勃発していた。





















「なにがあったんだ?」













「つーか、なんだこの山……」













「あ!ダリウス!」











「ジェルソにザンパノ!」












「貴様キンブリーに言われて俺たちを始末しに来たのか!?」











「何言ってんだ、キンブリーの部下なんざ、とうにやめてるよ」












「おう!マルコー先生……とスカー……」










「エドワード君!」












「おわっ!うっさいな、ブタもデブもゴリもケンカすんなよ」










「「「てめえケンカ売ってんのか!?」」」


















「なんだ、おまえらもかよ」











「ああ、あんなやつの下っ端なんてやめたやめた」











「使い捨てにされんの目に見えてるからな」












「「「だよな〜」」」













「キンブリーから逃げて日陰者にはなったが気分はいいぞ」












「だな、少なくともあいつらは俺らを見捨てることはしないからな」




















そんな会話に今まで寝ていた花燐は目を覚ましゆっくりと身体を起こす、ホーエンハイムがやったのだろうか、顔まで侵食していた呪印は今は目立たないくらい落ち着いていた。















(……あっ、マルコーさんとスカーがいる、なんかエドとホーエンハイムさんと話しているな、私も行って聞かないと……ッ!…………両腕は完全に呪印に蝕まれているわね……まぁ、身体に痛みがあるだけで動かないとかそういうのじゃないだけまだましね……)



















−ハインケル、上着ありがとう……そちらのお二人さんは北で会った時以来かしら−












「こいつらはジェルソとザンパノだ、ところで花燐もう動いて大丈夫なのか?」













−大丈夫よ、私よりもハインケルのほうがひどい怪我じゃない、人の心配よりまず自分の心配しなさいよ−














「俺たちが心配してんのは、呪印のほうだ」












−…今はなんともいえないわ……でも身体は動くし、まだ闘える、それに……−












「グリードが気になるか?」












−そう……ってなに言ってんの!?私が心配してんのはリンであってグリードなわけないじゃない!むしろ早くあいつはどうにでもなっちまえッて……−















「思わないんだろ?ニヤニヤ)」













−ぐっ……あ、話し合い終わったみたい−













「じいさんはどこに行ったんだ?」













「セントラル市街の様子を見に行ったんだ、この中でやつらに面が割れてないのはじいさんだけだから動き回るのに都合が良いってさ、マスタング大佐の動きも可能なだけつかんで来てくれるって言ってたけど……なにより、リンの行方が気になるんだろ」














「あー、そっか……」












「スカーとの話し合いは終わったのか?」













「ん……仕込みは終わったよ」













「大したもんだよおまえの弟は、あんな化物と暗闇に二人きりなんて俺だったら発狂する」













「……うん、アルが踏ん張ってくれてんだもんな、あとは……俺たちがやるだけだ」













−そうね……それじゃエドさっき来てたコート私着るからそっち貸して−













「いいのか、これプライドとの闘いでボロボロになっちまってんぞ?」













−いいの、いいのそれにこの呪印をなるべく隠しときたいしね−
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