蒼生の錬金術・夢物語風グリム童話

□赤ずきん-生贄-
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メルジーネが森の奥に進むと、辺りは霧に覆われ視界が悪くなってしまった。
「んー....これじゃおばあさまの家がどこかわからないわ...」








「.......お嬢さん....お困りですか?...」
驚いたメルジーネが振り向くと黒いタキシードを身にまとい、長髪を後ろで一本結いにしている男が立っていた。







「あなたは...誰ですか?....」









「おや...申し遅れました....私はゾルフ・J・キンブリーと申します...もしやあなたはおばあさまへのお使いを頼まれたのですか?」








「!....はい...そうです....でも屋敷がどこかわからなくて...」









「私が案内致しましょう、ついてきてください....メルジーネさん...」
とキンブリーは、霧の中を歩き進んでいく。







「あ...はい....」
(あれ...私名前言ってたっけ....ま、いっか...)









「!!....」
(急にあの女の姿が消えやがった...それにこの霧....嫌な予感しかしねぇぜ...)
とグリードは、嗅覚を使い霧の中を歩く。
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